頭痛
頭痛、吐き気が原因の病気とは??ストレス性頭痛の対処法!
誰もが、いちどは経験があるかもしれない、頭痛、吐き気、下痢・・・。ですが、これらがいっしょに出ている場合、考えられる病気がいくつかあります!
ここでは頭痛、吐き気、下痢と関係性の深い、3つの病気を見てみましょう。
ウイルス感染症
風邪、インフルエンザ、ノロウイルスなどのウイルス感染症の場合は、頭痛、吐き気、下痢の3つの症状が出やすいです。とくに、ノロウイルスの場合は嘔吐と下痢がおもな症状です。
風邪やインフルエンザの場合は頭痛、吐き気、下痢に加えて発熱をともなうこともあります。とくに、インフルエンザの発熱は特徴的で、40度近くまでいっきに体温が上がり、関節痛、異様なほどのだるさを感じるなど、症状だけでインフルエンザかもしれないと気づくくらいです。
低血圧
WHOは世界共通の基準として、最高血圧が100㎜Hg以下、最低血圧が60mmHg以下の状態を低血圧としています。低血圧になると血行が悪くなり、腸のはたらきに影響をおよぼし、最終的に下痢になってしまうことがあります。
また、低血圧の人は頭痛になりやすいこともわかっています。ただし、なぜ低血圧だと頭痛になるのかはっきりとした理由はわかっておらず、しくみについてはなぞの部分が多いです。
吐き気については、風邪やインフルエンザ、ノロウイルスの時のように、本当に嘔吐してしまうことは少なく、食べたものが上ってくるような感じが特徴的です。
過敏性腸症候群
ストレスと関係のある病気の一つが、過敏性腸(かびんせいちょう)症候群です。
ストレスによって自律神経が乱れ、腸が異常なほどに動いてしまったり、逆に動きを悪くしたりします。下痢が出るのは過敏性腸症候群の下痢型で、自律神経失調によって吐き気がするのが特徴です。
また、ストレスによって緊張状態が続いていることから、筋肉が固まりやすくなります。頭痛だけではなく肩こり、首こりの症状を持つ方も多くいます。
頭痛、吐き気、下痢という3つの症状から考えられる病気には、風邪などのウイルス感染症、低血圧、過敏性腸症候群などがあります。風邪かなと自己判断せず、症状がひどくなる前に、適切な処置を行えるようにしましょう。
頭痛&吐き気のダブルパンチ!その場合って何が原因?やっぱり病気の可能性もあるの?
頭が痛いと何をするにも頭が働かなくなるのでとてもつらいですよね。その頭痛がひどくなってくると、今度は吐き気まで起こることがあります。吐き気と頭痛が同時に起こるのは、よくある症状ですがどうして同時に起こるのでしょうか?また、どんな時に頭痛と吐き気が同時に起こるのでしょう?気になる病気の可能性もご紹介します。
頭痛と吐き気は同時に起こりやすい
偏頭痛など、頭痛は多くの人が悩む日常的な症状です。そんな頭痛だけでも十分辛い症状なのですが、それに吐き気の症状が伴うこともよくあります。2つの症状に同時に襲われるとなれば、それはもう辛いもの。
頭に起こる頭痛と、消化器官で起こる吐き気は何だか遠いような気もします。しかし、この2つは同時に起こりやすい症状です。吐き気は消化器官で起こっていると感じますが、それを起こしているのは脳の神経です。脳の嘔吐反射中枢という場所が刺激されることによって、吐き気を感じます。頭痛が起こることでこの神経も刺激されると、頭痛と同時に吐き気が起こるということになります。それぞれを起こす神経の位置も近く、どうしても同時に起こりやすいんですね。
頭痛に吐き気が伴う症状の原因
頭痛と吐き気が同時に襲ってくるケースでは、次のような原因が考えられます。
・風邪
風邪のときに頭痛と吐き気を同時に感じたことがある方は多いでしょう。その他にも発熱や咳などの症状もあり、頭痛や吐き気はそれらの症状の一つとしてとらえられます。風邪の際には特に珍しい症状でもないので、風邪が治るのを待てば治まります。
・慢性頭痛
片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛など、特別に病的な原因がなくても慢性的に頭痛が起こることがあります。発作的に症状が繰り返し起こり、その頭痛発作に伴って吐き気の症状が出ることもあります。原因はそれぞれの頭痛で異なりますので、まずはどの頭痛が起こっているのか特定することが大切です。
・更年期
更年期でも頭痛が起こることがあります。特に女性は更年期を迎えると、ホルモンバランスが乱れて色々な不調が起こります。頭痛や吐き気もそうですし、フワフワとしためまい、そして食欲不振などが起こることもあります。
病気の可能性のある危険な場合
頭痛と吐き気が起こる場合、それが病的なケースもあります。どんな症状の場合にどんな病気の可能性があるのでしょうか?
激しい頭痛&吐き気の場合
急激な激しい頭痛と主に吐き気が起こった場合には、次のような病気の可能性があります。
・くも膜下出血
脳を覆う3枚の膜の内、真ん中にあるくも膜の下で起こる出血です。突然起こる激しい頭痛に加えて、吐き気や嘔吐が起こることがあります。出血の仕方によっては、意識を失い死亡にいたることも。出血が少ない場合でも吐き気を伴うことが多く、頭痛は後頭部や首の付け根に感じることが多いです。
・脳出血
脳内の血管から出血が起こった状態です。高血圧や動脈硬化など、元々血管がつまったり、血管自体が弱くなっていることで起こりやすくなります。症状としては頭痛や吐き気、嘔吐、意識障害、そして片麻痺などが起こります。ただし、出血の場所や程度によって症状には差が出てくるので、必ずしもすべての症状が起こるわけではありません。
・閉塞隅角緑内障
緑内障という目の病気で、眼球の形を保つための水が排出されずに、眼圧が上昇してしまいます。それによって目の痛みやかすみに加え、頭痛や吐き気などの症状が起こります。
・高血圧脳症
脳の血流が血圧の上昇によって、異常に増加することで症状が起こります。脳がむくんだ状態になり、頭痛や吐き気、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状が出ます。
・髄膜炎
髄膜にウイルスや細菌が感染して起こるのが髄膜炎です。後頭部の激しい痛みと共に、高熱や吐き気、嘔吐が起こります。
長く続く頭痛&吐き気
長引く頭痛に加え吐き気の症状がある場合には、どんな病気が考えられるでしょうか?
・脳腫瘍
頭蓋骨の中の組織に腫瘍ができた状態です。良性の場合も悪性の場合もあり、日ごとに頭痛が強くなっていく特徴があります。脳が圧迫されることで吐き気や嘔吐、視界がぼやけるなどの症状も起こります。
・脳膿瘍
脳内に膿が溜まってしまった状態です。細菌などが原因で、発熱や意識障害、けいれん、運動麻痺、感覚麻痺などの症状が起こる可能性があります・
大きな病気のサインかも。頭痛は放置しないで
頭痛に毎日のように悩まされているという場合には、それが日常化してしまうことがあります。しかし放置するのはNGです。それが病気のサインということもあります。あまりにも辛い頭痛や吐き気がある場合には、一度病院で徹底的に調べてもらうのがよいでしょう。
もしも急に頭痛、吐き気、めまいに襲われたら…
頭痛、吐き気、めまいはその症状だけではどんな病気なのかはわかりません。耳の病気であるメニエール病の可能性もありますし、脳の血管などに問題が起きた可能性もあります。
また、疲れやストレスが原因で頭痛・吐き気・めまいの症状が出ることもあり、症状だけですぐに病気を判断することはできないのですが、対処することは大事です。
急に頭痛・吐き気・めまいの3つの症状が出た時の対処方法を見てみます。
・まずはその場で静止する
会社の帰り道や買い物に出ているときに頭痛・吐き気・めまいが起きたらまずはその場で止まってください。大勢の人が歩いているところで突然止まるなんて…と思うかもしれませんが無理に歩いて転んだりする方が危険です。
横断歩道や踏切でない限りは一度止まってしゃがむのが効果的です。少ししゃがんだ状態を保った後に動けるようならきちんと休める場所に移動してください。動けなければ周囲の人に手助けを求めましょう。
・安静にするときは音・光を遮断する
家で頭痛・吐き気・めまいが起きた時には音と光を出来るだけ遮断するようにしましょう。まずテレビや音楽機器などはスイッチを切って静かにします。
吐き気がそれほどでもないというときは真っ暗でもよいですが、吐き気がひどいときは吐しゃ物を受け止める洗面器などが見えないと困るので薄暗くしましょう。
またベルトなどをしている場合はベルトを取って少しでも衣服を緩めてください。
・痛みのレベルや時間によっては病院へ
頭痛がした後に腕が上手に動かなくなった、話そうとしてもろれつが回らなくなったなどの症状が出ていると脳の病気の可能性が高いので早めに病院に行ってください。それ以外にも今までに体験したことのないような強いめまい、ひどい吐き気の場合は病院へ行くことが肝要です。
痛みが30-40分続いているときにも病院へ行くことを検討しましょう。
急に頭痛・吐き気・めまいに襲われた時はよほどのことがない限りその場から動かずに一度しゃがむのが効果的です。安静に出来る場所があれば光と音を遮断して横になりましょう。頭痛やめまい・吐き気の症状の重さによっては病院へ行くことも考えてください。
頭痛と吐き気が…憶えておきたい、頭痛から考えられる4つの病気
普段から頭痛がある場合、頭痛になれてしまっていることもあり、症状の裏に病気が潜んでいることが気づきにくくなる場合があります。頭痛の場合、可能性のある病気をまとめました。
頭痛から考えられる4つの病気
頭痛と吐き気又は嘔吐の症状が現れた場合、以下の病気の可能性があります。
・くも膜下出血
・脳腫瘍
・偏頭痛
・緑内障
が挙げられます。この中でも、『緑内障』について説明します。
緑内障とは?
目の機能が正常の状態を維持するための眼圧が、正常よりも高くなる事で、視神経に異常が見られ、視野が欠けてしまう病気です。一度発症すると再生不可能です。悪化すると失明することもある、大変怖い病気でもあります。
しかし、この緑内障は非常に身近な病気でもあるのです。その為、早期発見・早期治療が重要となってきます。また、原因の特定のつきにくい病でもあります。
【初期症状】
進行のスピードが速い場合と遅い場合があります。
<進行のスピードが遅い場合>
徐々に症状が進行した場合、自覚症状はあまりなく、徐々に視野が狭くなるため、異常に気付かない場合が多いです。
<進行のスピードが早い急性の場合>
急激に眼圧が上昇する為、頭痛や吐き気、瞼の痛みがあります。また、充血が激しくなります。そして目で見るものに虹のかかった輪っかが見えることもあります。(虹視)
急性緑内障の原因は身近なところに
黒目の縁にある、眼圧を下げる水の出口が狭い(狭隅角)方や、出口が閉じている(閉塞隅角)方が、ストレスや肉体疲労、不眠、喘息をきっかけに眼圧上昇を起こすと、急性緑内障になる確立が高まります。
初期症状は、頭痛と吐き気がもっとも多いようです。早めに発見すれば、レーザーや手術等で失明を防ぐ可能性が高まります。
見え方の異常、頭痛、吐きけ、目の痛みがあらわれたら眼科へ行きましょう。
ストレス性頭痛、吐き気の見分け方!痛みの特徴、すぐできる対処法!
激痛ではないがけれど日常に支障がでてしまうストレスによる頭痛。慢性化するとなかなか治らず悩まされている方も多いのではないでしょうか。今回は他の頭痛との見分け方や、ストレスによる頭痛の対処方法をご紹介します。
頭痛とは
大きく分けて二種類あります。命にかかわる頭痛と、そうではなく日常の中で起こりうる頭痛です。命に関わる頭痛は一刻も早く、早急に受診し、脳のCTやMRIを撮る必要があります。
日常の中でよく起こる頭痛には偏頭痛、群発性頭痛、緊張性頭痛があり、どれもストレスに関連があるのですが一番は緊張性頭痛がストレスと関係があると考えられます。また、副鼻腔炎でも頭が痛くなることがあります。
頭痛の種類を見分ける方法
バットで殴られたような痛みと嘔吐 ⇒ くも膜下出血
おでこ、頬も痛い頭痛 ⇒ 副鼻腔炎
ズキズキ、と脈うつ片側の痛み ⇒ 偏頭痛
グーッ、と目の奥も痛い頭痛 ⇒ 群発性頭痛
ギューッ、締め付けられる痛み ⇒ 緊張性頭痛
(上記の表現は一例です。)
厳密に頭痛の名前をつけるのはむつかしく、ズキズキとした痛みの偏頭痛と、ギューとした痛みの緊張性頭痛が両方現れることもあります。日によって違う頭痛が現れることもあります。病院にかかる時は痛い場所や痛む様子、時間帯、痛みが強くなっているかどうか、などを詳しく伝えるのがコツです。
危険な頭痛とは
命の危険がある頭痛のことです。一例として、くも膜下出血、脳腫瘍、髄膜炎があります。
くも膜下出血でしたらガーンと殴られたような激しい痛みが出ますので区別は簡単です。早急に救急車をよび、脳の出血をとめ、脳に圧力がかからないように治療しなくてはなりません。麻痺などの後遺症だけでなく、最悪の場合、死に至ります。
脳腫瘍でしたら痛みが月単位、年単位で強くなる傾向があります。しびれが出たり、目の見え方が変わることもあります。
髄膜炎も徐々に痛みが増しますが、高熱が出るのが特徴です。子供がなるイメージですが大人でもなることがあります。頭痛に加え、首のこわばりがありうまく動かせません。高熱、嘔吐、喉の痛み、咳等の症状もあらわれます。
鎮痛薬を自己判断で安易に飲むと、医師は病気本来の痛みや熱を知ることができませんのでご注意ください。
日常におこる頭痛とは
偏頭痛、群発性頭痛、緊張性頭痛を主にさします。とりわけ緊張型頭痛の患者さんが一番多いと言われています。
この緊張型頭痛とは、筋肉の緊張からくる痛みが特徴です。頭全体を締め付けられるような痛みで、ギューッと痛い、重たい、などと表現されます。ズキズキしない、嘔吐がないのも緊張型頭痛の特徴です。
筋肉が緊張する理由の多くがストレス、過緊張状態、長時間のパソコン作業等のデスクワークなどです。とりわけ最近では、ストレスにフォーカスが当てられています。
ストレスが頭痛を引き起こす理由
ストレスは体をこわばらせます。無意識に歯を食いしばったり、強く手を握ったりすることもありますね。血管の筋肉でも同じように力が入っていますので、その結果、血管はギュッと細くなります。そして細い血管は流れが悪いので、頭、首の筋肉に酸素や栄養を送ることができず、痛みが生じると考えられています。
ストレスによる頭痛の症状
・両側がいたい
・締め付けられるような痛み
・拍動しない
・嘔吐はない
・脳に異常はない
・階段を登るなどの動作で痛みが増減しない
ストレスによる頭痛に吐き気は伴う?
頭痛と一緒に吐き気を伴うことも多くありますね。気持ち悪さや嘔吐がある場合は緊張性頭痛のほかに偏頭痛も患っていると考えられます。
実際、この二種類の頭痛は併発することが多く、現場の医師も厳密には区別して診断することが難しいのです。
この場合、偏頭痛の治療として頭痛薬を使用し、また、吐き気止めを使用します。
頭痛と吐き気の関係
吐き気を伴う頭痛の特徴は、頭の片側のみで起こることが多い、ズキンズキンと鼓動にあわせて脈打つような痛み、普通の景色がチカチカと光って見えるような閃輝暗点(せんきあんてん)などがあります。
これらの症状が軽いうちはいいのですが、悪化してくると気持ちが悪くなり実際に嘔吐してしまうことがあります。
なぜ頭痛が嘔吐を引き起こすのかはわかっていませんが、頭痛の激しさと嘔吐に関連があるといわれています。
風邪による吐き気との違い
風邪症候群の吐き気と頭痛による吐き気は大変似ていますし、また偏頭痛もちの方は風邪を引くと頭痛嘔吐の発作が出ることがあります。
厳密に区別することはできませんが、風邪の場合はいくつかの特徴があります。
風邪症候群の嘔吐には下痢をともなうこともあるのですが、頭痛による嘔吐の時には下痢はありません。また、風邪でしたら菌やウイルスの感染で起こりますので発熱や節々の痛みを伴いますし、血液検査では白血球の増加も見られます。
頭痛に伴う吐き気の特徴
頭痛時の吐き気は頭痛の激しさが増してくると引き起こされるのが特徴です。すでに嘔吐している場合は吐き気止めを使用するとよいですが、基本は頭痛を悪化させないことが大切です。
吐き気を伴う頭痛の時に飲む薬
吐き気のある偏頭痛のときの薬は、大きく分けて3種類あります。予防薬、頭痛発作薬、吐き気止めの三種類です。
まずは予防薬です。
偏頭痛は脳の血管の震えや血管が太くなって神経に触ってしまうことが問題です。
バルプロ酸ナトリウム、プロプラノロール、アミトリプチリンというこれらの薬は、脳の頭痛の大元となる血管の震えを抑える働きをし、頭痛になる頻度を低くします。
眠くなったり血圧に変化が出たりする薬ですし、また毎日飲むことになりますから副作用を把握した上でスタートしましょう。
次に頭痛発作が起きたときに飲む頓服薬です。
アセトアミノフェン、ロキソプロフェンナトリウム、エルゴタミン製剤、トリプタン製剤です。
現在の主流はトリプタン製剤です。飲むタイプや添鼻タイプ、自己注射タイプなどいろいろな方法があるのも便利です。
エルゴタミン製剤は使いすぎると、この薬によって頭痛が悪化することがありますので注意が必要です。
最後は吐き気止め、メトクロプラミドです。
このお薬は嘔吐の発作がある時に使用しますが、最近の研究によって、この薬の服用がほかの頭痛薬の吸収をよくするということがわかってきました。
今後、この薬は吐き気の有無にかかわらず、頭痛薬と併用されるようになるでしょう。
ストレスによる頭痛と吐き気の関係
現在はまだ、なぜ頭痛が吐き気を引き起こすのかわかっていませんが、自律神経バランスが関係あるといわれています。
吐き気と深い関わりがある胃も、自律神経によって制御されています。私たちの意志とは関係なく働く自律神経は、規則正しい、ストレスのない状態で最高のパフォーマンスを発揮してくれるのです。
自律神経の乱れは、私達の体に無理がかかっている事を教えてくれているのです。
ストレスによる頭痛の時の対処法
ストレスをなくせることが一番ですが、そうもいきませんのでお薬、入浴、体操、ハーブティー、漢方薬、鍼灸、指圧、認知行動療法などをうまく利用します。
ストレスによる頭痛の薬
ポイントは予防薬にあります。
痛いときには痛み止めを用います。市販のロキソニンやアセトアミノフェンなどです。
予防薬には抗うつ薬、抗不安薬、筋弛緩薬を使います。これらのお薬は、別に、うつや不安といった症状がなくても処方されることがありますので、出された時には驚く必要はありません。
これらの薬が緊張をほどき、血流を改善してくれ、結果、頭痛にならない体質を作ってくれます。
アミトリプチリンという抗うつ薬が最もメジャーで推奨されています。
昔からあるお薬で、口の乾きや便秘等の副作用もあります。
他には抗不安薬のアルプラゾラム、筋弛緩役のチザニジン、エペリゾンなどがあり、ときに二種類ほど併用することもあります。どれも眠くなる可能性がありますので運転や集中する作業の時は注意が必要です。
また、これらの薬は一般的な内科や精神科ではなく、頭痛に詳しい医師でないと処方できないことがありますので、病院を選ぶことも大切です。
ストレスによる頭痛の時に飲むハーブティー
フィーバーヒューというハーブはよく頭痛に用いられます。このフィーバーヒューを日本語にすると熱、炎症を冷ます、という意味になります。
とりわけズキズキ痛む偏頭痛の方に効果があると言われていますが、緊張性頭痛と偏頭痛の両方を持っている患者さんは多くいますので一度試されるといいでしょう。お茶として、サプリメントとして摂取します。
ストレスによる頭痛の時に飲む漢方薬
葛根湯(かっこんとう)という漢方薬は首、肩、肩甲骨周りを温め、血流をよくして頭痛を改善してくれます。
緊張型頭痛に限らず、四十肩や肩凝りなどにも効果的です。
早い方は1週間で効果を感じます。温かい湯で飲むとさらに効果的です。
ただ、葛根湯には交感神経を元気にさせる働きがあります。交感神経は緊急時に頑張るための神経なので、夜遅くに飲むことはおすすめしません。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)という漢方薬は全身の血流改善に用いられるお薬です。
冷えたりのぼせたりと日頃から血流の乱れが気になる頭痛の方にいいでしょう。成分のシナモンには微小血管の拡張作用も認められています。
抑肝散(よくかんさん)とい漢方薬は、仕事でイライラしてストレスが溜まる方に用います。
男女に使えますが、女性でしたら加味逍遥散(かみしょうようさん)の方がいいようです。イライラに加え、ホルモンバランスも整えてくれます。ストレス緩和の根本的な部分を改善してくれます。
ストレスによる頭痛の時の入浴方法
入浴は緊張をほぐし、血管を広げるために必要ですので、ぱぱっと済ませては効果的ではありません。39度ほどの湯にゆっくり浸かるのが理想です。じんわりを汗をかくことが大切です。
ぶつけた痛み、腫れている傷みなど、一時的な痛みは冷やした方がいいのですが、慢性的な痛みや筋肉の緊張による痛みには血流障害が関与していますので、血管を拡張させるためにも温める方が有効です。
頭痛体操
腕振り、胴回し、座位での体操などがあります。比較的手軽で、5分もかからずにできるものです。
身体をまっすぐ伸ばし、頭は振らずに両腕だけをブンブンリズミカルに振る方法、頭を振らずに胴体をリズミカルにひねる方法があります。どちらも楽しく二分ほど行います。
緊張型頭痛は本当に多くの人が悩んでいる頭痛です。上記に沢山当てはまるようでしたら一度受診をしてみましょう。また、自己判断は危険ですのでほかの病気がないことを医師に診てもらってから治療を進めていくようにしましょう。
頭痛・吐き気・ストレスの3つと関係する緊張型頭痛とは
頭痛にはいくつか種類があり、一般的に患者数が多いのは片頭痛と緊張型頭痛です。3大頭痛はこれらにプラスして群発頭痛が含まれます。
緊張型頭痛は頭痛、吐き気、ストレスのすべてとかかわっている頭痛でもあります。
ストレスによって緊張型頭痛になる?
緊張型頭痛の特徴は筋肉の過緊張で、特に首や肩の筋肉の過緊張が起きることが問題となっているので、デスクワークの方は注意した方が良いです。
筋肉の過緊張は姿勢によるものだけではなく、自律神経の失調によっても引き起こされます。自律神経のうち、交感神経が働き過ぎることによって緊張型頭痛になることもあるのです。このことから、ストレスは緊張型頭痛の原因のひとつといえます。
緊張型頭痛では吐き気を伴う
緊張型頭痛という名前からわかるように、頭痛は当然ありますが吐き気も伴います。こちらもストレスから、姿勢の問題からくる過緊張が原因となっているのが特徴です。
ストレス性の吐き気によく見られる特徴としては、胃のむかむか感はあるものの実際に嘔吐まではいかないということです。緊張型頭痛の吐き気も同じで、実際に嘔吐するケースはそれほど多くはありません。
ストレス解消、温めることが有効
緊張型頭痛の緩和に有効な方法はストレス解消と温めることです。ストレス解消については、まず自分にどんなストレスがかかっているのかを知らなければなりません。
ストレスとの向き合い方を考えてみてください。また、日常で出来るだけストレス環境を避けるのも有効です。そして、筋肉の過緊張を取るためにできることが『体を温める』ということです。
風呂に入ったり、肩や首のあたりにカイロを貼ったタオルを巻く、お湯につけて絞ったタオルをかけるのも有効な方法です。
緊張型頭痛は筋肉の過緊張から起きる頭痛で、筋肉の過緊張がストレスによって引き起こされること、筋肉の過緊張が吐き気を引き起こすことがわかっています。
このことから、緊張型頭痛は頭痛、吐き気、ストレスのすべてとかかわっている存在といえます。
(Photo by: [http://www.ashinari.com/])
著者: カラダノート編集部