女性のカラダの悩み
生理周期による胸のハリ...月経前症候群で起こる症状には食事療法が効果的!!カフェインとの関係性
「胸が張る、かたくなる…。なにかの病気?」
大丈夫、胸の張りのほとんどは、生理周期にともなう自然な変化です。
しかし、人によっては痛みやイライラ、落ち込みに悩まされることもあります。
月経前症候群についてまとめました。
生理前に胸が張るのは、ホルモンのせい
ときどき胸が痛くなったり張ったりするというひとは、いつ張るか様子を見てください。
生理の前になると張ってくるようなら、月経前症候群のひとつと考えられます。
月経前症候群は、月経が始まる3日~10日ぐらい前から起こるさまざまな症状のことです。
胸の張りや痛みのほかにも、腹痛や便秘、あるいは下痢、過食、食欲不振、イライラ、ゆううつなど、人によって全く異なる、さまざまな症状が現れます。
月経前症候群が起こる原因ははっきりしていませんが、女性ホルモンが関わっていると考えられています。
生理周期にともなう乳房の変化とは?
生理周期にともなう乳房の変化は人によってさまざまです。
まったく変化を感じないという人もいます。
しかし、多くの女性は月経の3、4日前に乳房が張っているような、かたくなっているような変化を感じるようです。
乳房の10%ほどは、乳汁をつくるための「乳腺」が占めており、乳腺の間を埋めるように脂肪があります。
脂肪は乳房の90%ほどです。
生理にともなって胸に張りをもたらすのは、乳腺の変化です。
排卵後~生理開始頃に胸が張る、痛むなどの症状が現れます。
これは、乳腺の発達を促すはたらきをもつ黄体ホルモン(プロゲステロン)が生理前に多く分泌されるためで、このホルモンの影響を受けて、乳腺内の血管が拡張したり、乳腺組織が増えることにより、胸全体が張ったような感じがします。
・張りは、乳房全体にみられます。
・両方の乳房に起こります。
・月経が始まると症状は消失します。
・排卵がないときには、乳房の張りは起こらないといわれています。
こうした症状は、一般的には出産や授乳経験のない女性の方が症状が強いといわれています。
こんな症状は要注意
ほとんどの場合、胸の張りは生理周期にともなう変化のため、心配する必要はありませんが、中には注意した方が良い症状もあります。
・学校や仕事に支障をきたすほどの強い痛み(痛みのために眠りが浅くなる、通勤・通学が辛いなど)
・月経が終わっても痛みが続く
・片側の乳房だけが痛い
・硬いしこりがあり、月経が終わっても消えない
・乳頭から分泌液や血液が出る
こうした場合はなんらかの病気のサインである場合がありますので早めに受診しましょう。
生理前に乳房が張る一方、生理後1週間頃には乳房は月のサイクルの中でいちばん軟らかくなります。
自分の胸の状態をチェックしながら、下着選びや洋服選びも楽しみたいですね。
生理前のつらい乳房のハリ…自宅でできるおすすめケア!
生理前の乳房のハリは、とても辛いものです。しかしこの乳房のハリは、女性が子供を産む為の体になるために大切な準備であり、女性ならば避けては通れないものです。
今回は、自宅でできる簡単ケアの方法をご紹介します。
生理前の乳房のハリ
その張り具合や痛みなどは個人差があり、たいして気にならないという人も居れば、痛くて日常生活に支障が出てしまう人もいます。
病院へ行って薬を処方してもらうなどすれば、かなりの改善が見られるでしょうが、なかなか病院へ行けなかったり、薬を服用することに抵抗がある人は、自分でできるケアで少しでも乳房のハリと痛みを軽減させるようにしましょう。
自宅でできるケア
●胸の締め付けを抑える
生理前の乳房のハリが酷い人は、ちょっと触れただけでも痛みが走ります。しかし女性は常にブラジャーをしなければなりません。ブラジャーは女性の乳房が揺れることによって、乳腺を傷つけたりすることを防いだり、乳首が目立ってしまうのを防いだりする役割を果たしています。整理中は普段使用しているものよりも少し大きめのものに変えて、締め付けを緩めるなどしましょう。
また痛みが特に酷い人は、妊婦用や授乳用などワイヤーが入っていなくて、ブラジャーのように締め付けが無いものを利用すると良いでしょう。常に圧迫されていることをやめるだけでも、痛みはかなり軽減されます。
●マッサージでリラックス効果
自宅でできる簡単なケア方法としては、お風呂などで簡単なマッサージなどを行うのが良いでしょう。胸周辺の血行を良くする事で、ハリや痛みを軽減できることがあります。
入浴時に体が温まった状態で、やさしく円を描くような感じで胸をマッサージします。摩擦などを抑えるために、オイルやローションなどを使用するのも良いでしょう。この時力を入れすぎたのではかえって痛みを増してしまうことになりますので、やさしく撫でるように行うのが効果的だと思います。
痛いことに対してイライラしてしまうのもよくありません。マッサージを行う時や就寝時などにアロマを焚いてみたり、リラックスできる環境を整えるのも大切です。
生理前の乳房のハリには食事療法が効果的!!
女性の生理痛には、頭痛や腹痛、吐き気などのほかに、乳房のハリというものがあります。
特に生理前に乳房がパンパンに張って、痛みを伴うこともあり、これも立派な生理痛のひとつです。
生理痛などの症状は月経前症候群と言われ、排卵から生理前まではホルモンバランスの影響でそのような症状が現れるようになります。
多くの人はそれは女性であれば仕方の無いことと、諦めてしまいますが、症状があまりにも酷く胸の痛みが尋常ではない、痛くて運動することもできず、寝ていても痛みで目が覚めてしまうなどの状態であれば、何とかして改善したいと思うものです。
そこで効果的なのが食事療法です。
ホルモンバランスの影響で乳房のハリなどの症状が起きる場合、それらを整える食事を摂取することで症状が改善されることがあります。
特に乳房のハリや痛みでは、黄体ホルモンが関係しているので、脂肪の多い食事から良質なタンパク質を多く採る食事に変えてみましょう。
また大豆製品は、女性ホルモンを補う重要な栄養素です。
大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをしてくれるため、ホルモンバランスの調整に役立ちます。
そしてビタミンやミネラルなども月経前症候群に効果的な働きがあるので、野菜や果物、海藻類の摂取を心がけましょう。
<乳房のハリや痛みに効果的な食事療法>
●乳製品や牛肉を控える
●良質なたんぱく質を多く摂取する
●大豆製品を摂取する
●ビタミン・ミネラルを多く摂取する(果物・野菜・海藻類)
日常生活が困難なほどの乳房のハリや痛みがある場合は、我慢せずに婦人科を受診するようにしましょう。
鎮静剤や漢方薬などで痛みの改善が期待できます。
乳房のハリとカフェインの関係性
眠気を飛ばすために飲むことが多いのがカフェイン入りの飲料です。
ところが、このカフェイン入りの飲料は生理前の乳房のハリを悪化させる可能性があります。
乳房のハリとカフェイン
カフェインがなぜ乳房のハリに良くないかを簡単に説明します。
カフェインは神経を緊張させ、刺激するという働きを持っています。眠気を飛ばせるのは血管などを刺激しているからなのです。
ですが生理前で乳房が張っているときというのはただでさえ刺激に弱い状態です。
そこで血管に刺激が与えられてしまうとますます痛みが大きくなってしまうということです。
ほかにもあった!カフェインのデメリット
カフェインはそのほかにも不安感を増長させやすい物質として知られています。
生理前で気分がダウンしているときにリラックスしようと思ってカフェインを飲んでも逆効果です。生理前の不安感、乳房のハリ、胃の痛みなどが出やすいタイプの人はカフェインの摂取は控えた方が良いです。
こんなものにもカフェインが?
カフェインが入っているものといえば何と言っても代表選手はコーヒーです。そのためカフェインを避けるとなるとコーヒーを避ければ大丈夫、と思う方も多いのです。
ですがカフェインはほかの飲料にも含まれています。
コーヒーと同量程度のカフェインが入っているのが紅茶です。また、緑茶にもカフェインが含まれるので紅茶や緑茶の摂取も生理前には控えておいた方が良いでしょう。
カフェインは神経を緊張させ、血管を刺激する働きを持っています。
刺激に弱い生理前の状態ではカフェインのせいで乳房のハリが悪化することもあるので紅茶や緑茶、コーヒーを避けましょう。
(photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部