育児
子どもの情緒が安定する意外なツボ
眠る前にものを食べると消化器が働くことによって眠れなくなります。ですが、お腹が空きすぎても眠れなくなることがあります。
空腹と眠りの関係
空腹になると血糖値が下がります。血糖値が下がると神経細胞が活発化して、睡眠モードへ体が移行するのを防ぎます。生物にとって空腹は生命にかかわる問題です。
人間の場合、明日の食事が保証されているとは言えども、やはり体は野生動物のときとあまり変わりありません。空腹は危険、と判断し、餌を探せるように体を覚醒状態にします。このことから空腹になると眠れないのです。
空腹で眠れない時は
空腹で眠れない時には、我慢をせずに食べることが重要です。もちろん食べ過ぎてしまうと、今度は消化のために眠れなくなりますので、適量を意識します。お腹がいっぱいにならない程度、というのを意識してみてください。
なお、食べるものは消化によいものやお腹に優しいものがよいとされています。
ホットミルク
特におすすめはホットミルクです。ホットミルクにはトリプトファンが含まれており、トリプトファンは安心を促すセロトニンを増やす働きがあります。固形物が食べたいときにはクルミがおすすめです。
クルミ
クルミに含まれるリノール酸は、脳神経を正しく働かせるDHAを作り出す力があります。クルミに軽く味付けしたおやつなども売っていますので、夜の空腹を紛らわすために食べてみるのもよいかもしれません。
寝付きの悪さともおさらば!快眠に効果的な食べ物とは(前編)
「寝付きが悪く布団に入っても寝返りばかり」あるいは「なかなか寝付けないせいで疲れがとれない」と、寝付きの悪さに悩まされている方はきっと多いかと思います。
明日も早起きなのに、頭が冴えて眠れず、寝返りを何度も打っていたらいつの間にか何時間も経過していて、結局最悪のコンディションで次の日を迎えてしまう、というのは何とも辛いことだと思います。
良質な睡眠は、健康と美容の基本です。そこでこちらでは、就寝から2時間以内に食べると寝付きが良くなる意外な食品を前編と後編にわたってご紹介したいと思います。
これで不眠とおさらば!寝付き改善に効果的な食べ物
アーモンド
寝付きが悪い・なかなか眠れなくなる原因の1つとして、体の緊張、つまりコリがほぐれていないことが挙げられます。湯船に浸かって体を温めてコリをほぐすのも効果的ですが、食べ物の摂取でもコリをほぐすことは可能です。そんな体のコリをほぐす効果のあるものとしてはマグネシウムが挙げられます。そのマグネシウムを多く含むのがアーモンドというわけなんですね。
さらに、アーモンドはコリをほぐしてくれるだけではありません。睡眠中の血糖値を安定させることで、朝までぐっすり眠れることも可能となります。
バナナ
バナナには上記でご紹介したマグネシウムを豊富に含んでいる食材の1つです。しかしそれだけではありません。マグネシウムと同じく、体のコリをほぐしリラックスさせるのに効果的だとされるカリウム。さらに、興奮状態にある神経を鎮静化させる働きのある脳内ホルモンを生成する上では不可欠であるトリプトファンというアミノ酸を多く含んでいます。
つまり、バナナは緊張状態にある筋肉や脳をリラックス状態に導く効果がある食べ物なんですね。
乳製品
チーズやヨーグルトが代表的な食べ物として挙げられる乳製品も良質な睡眠にはありがたい食品になります。上記でご紹介しましたトリプトファンが豊富に含まれているだけではありません。乳製品の代名詞ことカルシウムは、イライラのもとであるストレスを感じにくくするだけでなく、神経を落ち着かせる効果もあります。ストレスによって気が立っている方は、就寝前に乳製品を摂取することをお勧めします。
このように、寝付きを良くする、ひいては良質な睡眠をもたらしてくれる食材は様々なものがあります。
続いて寝付きの悪さともおさらば!快眠に効果的な食べ物とは(後編)でも、寝付きを改善してくれる食材の数々をご紹介したいと思います。
睡眠障害の改善に使える乳酸菌!
健やかな眠りのために必要な食べ物、飲み物などもあります。そのひとつが乳酸菌です。
どうして乳酸菌が睡眠障害を改善するのか見ていきましょう。
乳酸菌はひとつではない
乳酸菌とはいってもたくさんの種類があります。
その中で睡眠障害との関連性が指摘された乳酸菌は『SBL88乳酸菌』というものです。
『SBL88乳酸菌』は、大麦由来の植物性乳酸菌です。
乳酸菌と睡眠障害の関連性
大麦といえばビールが思い浮かびますが、この乳酸菌と睡眠障害の研究を行ったのはサッポロビールと産業技術総合研究所です。
マウスを用いて実験を行いました。
マウスは夜に活動し、昼に眠ります。SBL88乳酸菌を0.5%含んだ餌を特定のマウスに4週間与えます。
そして、SBL88乳酸菌入りの餌と普通の餌を食べたマウスそれぞれに負荷を与えて睡眠障害の状態にします。
その結果、SBL88乳酸菌入りの餌を摂取したマウスは活動時間である夜に元気なのに対し、普通のマウスは活動時間に動きが悪くなることがわかりました。
また、睡眠障害によって生まれる睡眠障害マーカー遺伝子も抑制し、遺伝子レベルでの睡眠障害改善に役立つことがわかりました。
なお、現在のところはSBL88乳酸菌が働くのはストレス性の睡眠障害だそうです。
SBL88乳酸菌を含む食べ物は?
現在のところはSBL88乳酸菌を含む食品としてはヨーグルトが知られています。ただのヨーグルトではなくパッケージに『SBL88乳酸菌』と表記されています。
今後はサプリメントなどでSBL88乳酸菌を摂取できる時代も来るかもしれません。
寝る前にちょっと食べよう!寝つきをよくする食べ物、バナナ・アーモンド
寝つきの良さはそのまま睡眠の質にも直結する、睡眠において非常に大事な要素です。寝つきが悪いと、寝つきが悪いことがストレスになって、より一層眠れなくなるということがあります。
そうした悪循環になる前に、できる限りの方法を考えて寝つきをよくしたいですね。
寝つきをよくする食べ物を食べよう!
寝る前2時間以内くらいにちょこっと食べると、寝つきがスムーズになる食べ物があります。
バナナ
バナナは栄養価が高く、朝バナナダイエットのイメージも手伝って朝に食べるものの印象がある人もいるかもしれませんが、就寝前に食べることで寝つきをよくしてくれるばかりか、快眠を促してくれる効果を期待できます。
特にバナナは良い睡眠をとる為の成分が豊富です。バナナには以下のような栄養が含まれています。
マグネシウム
バナナに含まれるマグネシウムは、筋肉の緊張をほぐす働きがあります。寝つきの悪さの原因のひとつに体の緊張がとれていないことがあるので、そういった場合に有効に働きます。
カリウム
カリウムもマグネシウム同様筋肉の緊張をほぐしてくれる効果を期待できます。
トリプトファン
トリプトファンとはアミノ酸の一種で、神経を鎮める脳内ホルモンを合成するのに不可欠です。
アーモンド
アーモンドも栄養価の高い食品で、就寝前にちょこっと食べるのにはちょうど良いでしょう。アーモンドには以下のような栄養が含まれています。
マグネシウム
バナナと同様、筋肉の緊張をほぐす働きをしてくれます。
血糖値の安定
栄養素ではないですが、アーモンドは睡眠中の血糖値を安定させてくれる効果を期待できますので、睡眠自体の質が上がります。
どちらも睡眠前に軽く口にするのに適していますので、寝つきの悪さを改善したい場合は試してみるとよいでしょう。
寝る前に食べよう♪寝つきをよくする!夜でも食べやすい食品
寝つきが悪い人は食べ物で、その寝つきの悪さを改善することができるかもしれません。
もちろんストレスなどによって寝つきが悪いのであればそれを改善することが一番ですが、一つの方法として食べ物による改善を知っておくのも良いでしょう。
乳製品
乳製品にはトリプトファンが多く含まれています。トリプトファンとは睡眠に大きく影響するアミノ酸なのですが、人の体の中で自然に作ることができないため、食べ物などから取り入れなければなりません。
また、乳製品にはカルシウムも多く含まれます。カルシウムは骨を形成するだけでなくストレスを緩和し精神を落ち着ける効果もありますので、眠れないことがストレスになっているような人にはうってつけかもしれません。
乳製品と言ってもヨーグルトや牛乳、チーズなどがありますが、特に体を温めるようなホットミルクなどの形でとるのがおすすめです。
味噌汁
味噌汁というと日本の朝の食卓に出てくるイメージですが、実は味噌に含まれるアミノ酸は快眠ホルモンであるメラトニンの生成を促します。
ハーブティー
カフェインが入っているものは逆に目を覚ましてしまいますが、ノンカフェインでリラックス効果があるハーブのものであれば十分寝つきに効果があります。
温かい飲み物の効果
ホットミルクや味噌汁にも言えることですが、温かい飲み物を体の中に入れるとそもそもの食べ物が持っている効果をより効果的にしてくれますし、リラックス効果も期待できますから、寝つきをよくするにはおすすめです。
これらは入眠の2時間以内前に口にしておくと効果を感じやすいそうです。
味噌汁に抵抗を感じるならやはり就寝前に典型的なホットミルクから始めてみるのがおすすめです。
これを食べたらよく眠れると思って飲むことも、寝つきの良さに影響を与えます。
著者: カラダノート編集部