育児
集団生活のなかで子どもをはぐくむ方法
「小学校に入って集団生活をしはじめてから子どもが変わった」
という話を聞くことがあります。
でも、小学校に入ってから急に子どもが悪くなる、
ぐれるということはありません。
もっと小さい時期から、何か原因があったはずです。
その小さなことに、大人が気づいてあげなければなりません。
●やりたいことしかやらない子への対処法
小さい頃から、子どもは壁にぶつかるたびに、
それを乗り越えて生きています。
親や大人はそんな子どもを支え、励まして前に進ませてやります。
でも、親や周りの大人が手を出し、壁を乗り越えるようとせず、
避けるように育ってきた子は、
やりたいことやうまくできることはやるけれども、
できないこと、やりたくないことはやらないという子になっていきます。
小学校に入り、集団生活をするようになると、
それがはっきり出てきます。
そうなる前に、幼稚園や保育園での頃に、その芽に対処し、
いい方向へと仕向けてやる必要があります。
たとえばお友だちが集まって、
みんなでカード遊びをしているときのこと。
一人だけ、自分の好きなカードだけをとって、
ほかのときはゲームに参加せず、
よそへ行ってしまう子にはどう対処しますか。
そういう場合は、
「ゲームに入るのなら入る、入るのなら、
ルールを守らなければ入れてあげません」
とはっきり言って、守らない場合は断固、入れてはいけません。
こうした厳しさもときには必要です。
●できないまま放っておくのが愛情ではない
反対に、幼稚園や保育園でグループで遊ぶようになると、
他のお友だちはできるのに、
その子だけできないというケースも出てきます。
たとえば、ほかの子より字を知らないために、
かるたやパズルなどのゲームができない……、
するとその子は次第に、輪のなかに入れなくなります。
そういうとき、大人はどうしたらいいでしょうか。
放っておきますか?
そういう子とは、あるとき、1対1でじっくりと時間をかけ、
一緒にかるたやゲームができるようになるまで、
とことん対峙してあげてください。
何時間でもつきあって、一緒に壁を乗り越える、
それができるのが、近くにいる親や大人なのです。
著者: カラダノート編集部