妊娠・出産
妊娠後期や出産後に発生する手の「しびれ」は何が原因なの?
手の「しびれ」といった症状を伴う病気は沢山あります。その「しびれ」を伴う病気の中でも、女性特有とされる病気があるのです。
中には刺激に耐えきれず、夜眠ることができないという人も。それほど深刻化する恐れのある「しびれ」の正体は何なのでしょうか。
今回は、妊娠後期や出産後に発生する手の「しびれ」の原因、女性特有となる理由まで詳しくご紹介します。
「手根管症候群」からくるしびれ
女性特有とされる手の「しびれ」の症状として、妊娠後期から出産後に感じるものがあります。
夜、手の「しびれ」が気になって目を覚ましたり、症状がひどい場合は物を握ることも辛いほどの「しびれ」や「痛み」を発症する方もいらっしゃるようです。
この症状は、手の「しびれ」としては代表的といわれる「手根管症候群」という病気の場合が多いといわれます。
手根管症候群は、手首の中を走っている正中神経という神経が圧迫されることにより、手に「しびれ」を感じる病気です。
手根管症候群は、女性しか発症しない病気というわけではなく、だれでも発症する可能性があるといわれています。しかし、特に妊娠後期や出産後の女性に起こりやすい病気といわれているのです。
女性特有の発症理由
では、なぜ手根管症候群が女性特有といわれるのでしょうか。
手根管症候群が、妊娠後期及び産後の女性に発症した場合、その原因は妊娠中・産後のむくみが原因と言われています。
妊娠後期になると、胎児へより多くの栄養を与えるために血管が拡張し、血液中の水分が多くなります。そのため全身に「むくみ」が生じやすくなるのです。
そして産後は、赤ちゃんに母乳を与えるために、母体はより多くの栄養と水分を蓄えようとします。その影響で「むくみ」が出ると考えられています。
このような血管の拡張や血液中の水分が増えることにより、手首を走っている正中神経を圧迫してしまい「しびれ」や「痛み」の症状が現れます。
身体の変化と共に自然治癒するケースがほとんど
妊娠後期、産後の「むくみ」は時間が経てば引いていきます。
一般的に、「むくみ」の症状が治まれば、「しびれ」や「痛み」なども治まるとされています。そのため、自然治癒を待つケースがほとんどです。
しかし、症状が重く日常生活に支障をきたす場合は、医師に相談し投薬やマッサージなどの治療を受ける必要があります。
【体験談 Pick Up】手だけでなく、足がしびれる場合も
投稿者: こたつさん
もともと座り仕事なので、足は浮腫みやすかったりするのですが、 妊娠してからひどいほどに浮腫んだりはしていなかったと思います。 しかし最近、夜中に目が覚めると足がしびれてたり浮腫んで痛かったりします…。 両方ともしょうがないことなんでしょうけど、結構つらいですよね。 足のしびれは9ヶ月に入ってからですが、 たまに夜なります。 やはり寝返りがうち辛かったり、 ちょっと寝るスペースが狭いので、足をあんまり大きく広げたりできなくて、 血流が滞ってしまっているのかもしれません…。(一部抜粋)
デリケートな産後はストレスを溜めないこと
妊娠後期、産後はただでさえストレスが多い時期といえます。妊娠・出産・子育てとほんの数日で女性の体は大きく変化し、心が追い付かなくなってしまうこともあります。
体調が悪い、異変がある時には、1人で悩まず相談をするようにしましょう。少しでも負担を軽減し、赤ちゃんとの生活リズムを作っていってくださいね。
(Photo by:https://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部