妊娠・出産
陣痛促進剤は悪い薬ではない!陣痛促進剤が使用されるのは○○なとき
陣痛促進剤とは、起こっている陣痛を促進することを目的とした薬剤になります。お母さんの体内で分泌される子宮収縮物質によく似たものを人工的に作り出し、それを薬剤として使用するものです。
◆陣痛促進剤が使用される場合
では、この陣痛促進剤は、どのような場合に使用されるのでしょうか?
それは、なかなか赤ちゃんが生まれず、難産になるのでは…という恐れをなるべく避ける時になります。
たとえば、長時間にわたって続いた陣痛のせいで、母体が疲れてしまうことで子宮が収縮する力が弱まってしまったときに生じる微弱陣痛が生じてしまったら、赤ちゃんは無事にお腹の外に出てくることができません。
そんな危険性をなるべく避けるために陣痛促進剤を使います。
◆陣痛促進剤は悪い薬ではありません
このように難産を未然に防ぐ上では非常に役立つ陣痛促進剤ですが、一般的にあまり良いイメージを持たれていないというのが現状です。
中には「何があっても陣痛促進剤だけは使わないで下さい」と希望するお母さんもいらっしゃるほどです。
そんな方が抱いている陣痛促進剤に対するイメージはたいてい「陣痛促進剤は赤ちゃんに悪い薬だ」というものです。それは大変間違った誤解です。
まず、陣痛促進剤を使用することで生じる事故というものは、誤った使用法あるいは行き届いていない監視など医療側のミスによるものです。陣痛促進剤自体は悪いものではありません。
また、陣痛促進剤のある面だけを取り上げたりした情報や、少ない情報収集から抱いた偏った価値観が「陣痛促進剤は悪い薬」とするイメージの原因であることが多いです。
陣痛促進剤はきちんとした使用法・行き届いた監視下で使用すれば、全く問題のない、むしろ難産を避けることのできる有効な薬剤です。
間違ったイメージを抱いている方がいらっしゃるのならば、今一度その誤解をなくしてみてはいかがでしょうか?
(イラスト by: [http://www.irasutoya.com/2012/12/blog-post_8954.html])
著者: カラダノート編集部