健康診断・健康管理
血液検査で測定する電解質ってどういう働きをしてるの?ナトリウムとのバランスが重要なクロールとは?
健康診断の血液検査などで測定する電解質にはナトリウム、カルシウム、カリウムなどがあります。
体の中に適切に電解質があることは人間の健康にとって非常に重要なため、電解質からも健康状態を測ります。
●クロールとその基準値
ナトリウムやカリウムと同じようにクロールも電解質のひとつで、Clとあらわされます。
クロールは単体で摂取するのではなく食塩で摂取することがほとんどなので常にナトリウムとかかわっている電解質と考えてください。
基準値は電極法で98-108mEq/l、高すぎたり低すぎたりすると見ず代謝異常や塩基平衡に問題を引き起こす疾患が疑われます。
●クロールとナトリウム
ナトリウムとクロールのバランスはクロール5:ナトリウム7の比率を保っているのがベストです。
ナトリウムが多くなればクロールも少し多くなり、クロールが少なくなればナトリウムも少なくなるといったように、比率を保ちながら上下するのが普通です。
●クロール高値、ナトリウム高値は脱水の可能性
血中クロールと血中ナトリウムが両方多い場合には、血液の水分が失われて相対的に2つの電解質の量が多くなっている可能性があります。
病気とまでは言えませんが、脱水状態になると血中クロールと血中ナトリウムの両方が多くなることがわかっています。
激しい運動をしたときや風邪で下痢などを起こした時には脱水状態になりやすく、注意が必要です。
クロールは電解質の一種で、ナトリウムとのバランスも見ながら健康状態を判断しています。
クロールが少ない場合には尿崩症やアジソン病などの可能性があり、クロールが多い場合には腎不全や脱水などが考えられます。
一時的な原因によってクロール・ナトリウムの値が変わることももちろんあります。
(Photo by: [http://pixabay.com/static/uploads/photo/2014/02/10/10/17/woman-263331_640.jpg?i])
著者: カラダノート編集部