育児
子供の頭によく出来るたんこぶ たんこぶの中には何が入っているの?
活発なお子さんがよく頭に作る「たんこぶ。」頭を打つけると、赤みと共に、みるみる皮膚が盛り上がってきます。ぽっこりと盛り上がった「たんごぶ」。
一体何で出来ているのでしょう。中には一体何が入っているのでしょうか。そんな「たんこぶ」の謎について書いてみます。
たんこぶの中身は何でしょう?
答えは、血液やリンパ液です。
通常、頭をぶつけると皮膚の中で出血(内出血)をします。血は骨などの固い組織がある場合、骨の中には浸透しないので、行き場の無い血液やリンパ液が皮膚を盛り上げてたんこぶとなるのです。
治るときは中身はどこへ?
たんこぶが治る時、中に入っていた血液やリンパ液はどこへ行くのでしょう?
血管から出て、たんこぶの中身となった血液はもう一度血管に帰ります。
吸収作用といって、血管外に出てしまった血液を再度血管に戻すべく吸収する働きがおこる為です。
内出血は危険!
通常はこのように、血液が吸収され、たんこぶの腫れは引いていきますが、衝撃が大きく出血量が多かった場合は、吸収作用が間に合わずに固まってしまい脳を圧迫してしまう場合があります。
そうなると、脳障害が起こす危険性があるので、切開をして固まった血液の塊を取り除いたり、注射器で抜き取る処置をします。
乳幼児の場合は、頭蓋内のスペースが狭い為、少量の出血でも注意が必要です。
たんこぶはあくまで外見上確認出来るものでしかなく、大したことが無いように見えても頭蓋内や見えない部分で出血が起きていたり、頭蓋骨を骨折している場合もあります。
たんこぶなどの外傷が酷くない場合でも、嘔吐や感覚が鈍るなど少しでも様子がおかしいと感じた時は、速やかに医療機関を受診しましょう。
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(Photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部