妊娠・出産
陣痛はまだこないの??お産の兆候と胎動回数との関係は?
臨月に入りお産が近づくと、赤ちゃんが下がってきて、胎動が少なくなるといわれることが多いようです。
「赤ちゃんがだいぶ下がってきていますね。」
「子宮口が開いてきたから、お産が近いかもしれないね。」
正産期といわれる37〜40週頃になり、お産が近づくと、妊婦検診でドクターからこのように言われることがあるかもしれません。
ですが、『あれ?今まで通り、胎動がある…』
『胎動が少なくなるどころか、痛いくらいに動いているよ!』
このように思われた方も、いるかと思います。
「胎動の減少=お産の兆候」はホント?
【胎動の減少】はお産の兆候という説は間違いなのでしょうか?
いいえ、間違いではありません。
妊娠・出産は全期間を通して非常に個人差が大きいものです。
お腹の中の赤ちゃんの成長や健康状態が正常であっても、元々胎動が穏やかな子も居ますし、逆に、『女の子なのにこんなに活発に動くけど大丈夫なの?』と思うほど胎動が激しい赤ちゃんがいるなど、お産がまだまだ先の場合も個人差が大きいように、臨月に入ってからの胎動にも非常に個人差があります。
「お産が近い」と言われてからも胎動が激しいといった方も居ますし、陣痛が始まってからも動き回っていたという方もいらっしゃるようです。
つまりは、お産の兆候と言われる【胎動の減少】は、「いくつかある兆候のうちのひとつであり、全ての人に当てはまるということではない」と言うことになります。
お腹の赤ちゃんに何か起こった時の痛みはどのように見分けるの?
お腹の張りが続く・胎動が少なくなったら注意が必要となります。
その後に、激しい痛みが継続して起こり、それに伴ってお腹がカチカチに固く張り、胎動が全く感じられなくなったら赤ちゃんに緊急事態が生じていると考えましょう。
そのような事態が発生する要因としては、胎盤剥離や子宮破裂などが挙げられます。
しかし、このような緊急事態はめったに起こることではありませんし、参考程度に思っていただければと思います。
もし万が一、このような緊急事態による痛みが生じたとしても、陣痛とは全く異なる性質の痛みであることから、お母さん自身も「これは何かおかしい」と気付くことが多いです。
万が一、お腹に異変を感じたら直ちに受診するようにして下さいね。
赤ちゃんの異変に気づいてあげられるのはお母さんだけです。
赤ちゃんの発するサインに気付いてあげましょうね。
妊娠・出産は個人差が大きい
胎動の減少だけに限らず、【おしるし】や【胃がすっきりする】などの兆候が全く無く、陣痛がくるケースも沢山あります。
「全て教科書通りにはいかない」ということです。
『自分はマタニティ本通りの兆候が無いけど大丈夫?』などと不安にならないようにしてださいね。
胎動に限らず、普段と違う、何かおかしいと思うことがある場合や気になる場合には、すぐに産院に問い合わせるなどして、受診をしましょう。
(Photo by:http://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部