女性のカラダの悩み
それって実は片頭痛かも?PMSや生理時の頭痛について。首や肩のまわりの凝りを改善させよう!手軽にできる方法は?
PMS症状や生理痛によって、頭痛を感じる人はとても多いもの。
しかしその頭痛は本当にPMSや生理痛に伴うものなのでしょうか?
頭痛に悩む人の多くが、女性特有の悩みからくる頭痛だと思っているようです。
しかし実際は生理時に起こる頭痛の6~7割は「偏頭痛」なのです。
頭痛が出てくると、鎮痛剤を服用して症状を和らげるという方が多いと思います。
しかしそれではいつまでたっても頭痛は治りません。
一時的に痛みだけを止めても、根本的な原因は消えていないからです。
それに加え、鎮痛剤は常用すると効き目が出にくくなってくるもの。
私は生理痛やPMSの症状が出るたびに市販の鎮痛剤を使っていました。
しかし薬に慣れてきてしまい、効き目がほとんど感じられなくなり、結局服用を止めました。
頭痛に悩む女性には、病院でトリプタンを処方してもらうのがおすすめです。
脳の過敏状態を和らげ、頭痛が起こる根本的な原因を治療する薬です。
また、病院の受診をしていれば偏頭痛による痛みか、女性特有の原因の頭痛なのかも判断が付きやすいです。
今後の治療方法を決める手がかりにもなりますね。
強い頭痛は自分だけで何とかしようとせず、一度病院で相談するようにしましょう。
自分の思い込みで間違った薬の飲み方をしないよう、注意したいものですね。
生理前のイライラをすっきり解消!これはPMS(月経前症候群・月経前緊張症)?
イライラする、やる気がしない、情緒不安定…。そんな生理前の心の不調は女性ホルモンの減少が原因の可能性があります。
月経前にさまざまな症状が現れるPMS(月経前症候群・月経前緊張症)。
その症状は実にさまざまで、全体はまだ把握されていないとも言われています。
大きくは心理的・身体的・社会的トラブルに分類することができるようです。
ここでは、生理前のイライラの原因や症状を見ていきましょう。
PMSとは?
理由もなくイライラする、やる気や集中力が低下する、何だか無性に悲しい…。生理前になるとやってくる「心の嵐」。
これはPMS(月経前症候群)と呼ばれる症状です。生理の10日~1週間ほど前から症状が表れはじめ、生理が始まると不思議なくらいスーッと治まってしまいます。
心の不調だけでなく、むくみやだるさ、眠気、乳房の張り、便秘、肌荒れなど体の症状も伴うため、生活にも支障が出やすいのです。
生理前の不調に悩む女性が急増中
最近は、PMSの中でも心の症状が特に重いタイプを「PMDD(月経前不快気分障害)」と呼ぶほど、生理前の心の不調に悩んでる人が多いのです。
では、なぜこんなにも心が揺れるのでしょうか?その理由はズバリ女性ホルモンです。
生理周期に伴って変動する女性ホルモンが、脳にも影響を及ぼし、その結果、イライラやうつうつなどの厄介な感情が生まれてしまうのです。
こんな症状がPMS
なんとなく憂鬱で、わけもなく気分が落ち込んだり、イライラしたり、涙もろくなったり、怒りっぽくなったり…そんなことがあって2~3日経つと、生理が始まる。
こんな経験はありませんか?
「ヒステリー」「わがまま」といわれてしまいそうな症状ですが、じつは月経と深く関係していることがあります。
気分が落ち込む
これといった理由もないのに、とつぜん憂鬱になったり、クヨクヨしたりすることが定期的に訪れるようなら、PMSかもしれません。
「仕事がうまくいかない」「自分なんて何をやってもダメ」とたびたび感じる人は、その後生理が来ていないか気にしてみてください。
イライラする、緊張する
普段は気にもならないことが、生理前になるとひどく気になったりイライラしたりする…。これもPMSのひとつで、最も多いとされる症状です。
生理前になると脳内物質の分泌が急激に低下し、これによってイライラしたり、緊張したり、ピリピリするとも言われています。
摂食異常
やたらと食欲がわいて、暴飲暴食が止まらない…と思うと2、3日後に生理が始まる、という人も多いと思います。特に、チョコレートやケーキなどの甘いものや、スナック菓子、ジャンクフードを食べたくて仕方がなくなるという人が多いようです。
生理前にはホルモンの分泌量が大きく変化し、糖代謝の機能が低下しがちです。そのため、血糖値が下がりやすくなり、甘いものを欲するようになるという説があります。
また、月経期間には経血とともに体力を消耗しますので、それに備えて食欲増進や体重増加が起こるとも考えられています。
飲酒、悪酔い
生理前になるとやたらとアルコールを飲みたくなるという人もいるようです。
しかし、生理開始前から生理開始直後は、アルコールを分解する速度が遅くなるとも言われており、悪酔いする傾向があるようです。
性欲の変化
生理前になると急に性欲が強くなるという人と、反対に性欲がなくなるという人がいます。
本来は排卵日前、生理が終わって1週間ほど経った頃がもっとも性欲が強くなり、妊娠しづらい生理前には性欲は減退するといわれています。
しかし、妊娠の可能性を気にせず性交渉できるという意味では、気分が開放されるのかも知れません。
他の症状
ほかにも、特に理由もないのに不安な気持ちになる、すっぱいものや辛いものなど、普段と違う味付けのものが食べたくなるなど、「普段とは何か違う」という変化があるようです。
とくに理由もないのに気分がふさぎがちだったり、自分に自信が持てなかったり、イライラして仕方がなくなることがある人は、自分の生理周期と気分の状態を手帳にメモしてみると良いかもしれません。
PMSの症状のひとつだった場合、「ああ、またこの時期か」と受け流しやすくなります。
生理前不調の例
・生理前は毎月、夫に当たり散らして大ゲンカ。
・排卵時と生理前は二重人格といわれるほどイライラする。
・生理前になると将来どうなるか不安で泣きたくなる。
・この時期は、ちょっとしたことでも敏感に反応する。
・生理前は毎回毎回やる気が起きないし、なかなか感情が抑えられない。
・普段は気にならないことでもイラっとする。
ホルモンの波に上手に乗ろう
ホルモンの波を捉えて上手に乗れば、「心の嵐」も軽くなります。女性ホルモンのエストロゲンが減ると、なんと脳まで停滞してしまうのです。「ひたすらガマン」はもうやめましょう!
生理前の首や肩のまわりの凝りを改善させよう!手軽にできる方法は?
首や肩まわりの凝りが、生理前に悪化していませんか?
PMS(月経前症候群)の症状のひとつに、このつらい首や肩まわりの凝りが挙げられます。
特にデスクワークを長時間する場合は、この首や肩まわりの凝りを解消しなくては、作業の能率がダウンしてしまうことから悩んでいる人が多いです。これを改善するにはどうしたらいいのでしょうか。
血行をよくしよう!
首や肩まわりの凝りが慢性化している場合、よくない姿勢を取り続けることで血液の循環が阻害されていることが原因となっているケースが多いようです。
生理前には、水分や栄養分を体内に蓄積させようとする働きが高まりますので、血液の循環が停滞しがちになり、普段から感じている首や肩まわりの凝りがいっそうつらく感じるのです。
よくない姿勢とは、パソコンのディスプレイを見続けたり、スマホを長時間見続けることによって発生します。気が付かないうちにどうしても通常の姿勢よりも前かがみの状態で静止していることと同じことになってしまうのです。
しかし、現代の女性の社会生活から、パソコンに向かう作業や、スマホを見ることなどをやめるということは現実的ではありません。
そこで、解決策としては、できるだけ血行をよくすることをお勧めします。
では、血行をよくするためには具体的にはどうしたらよいでしょうか?
簡単にできることとしては、ゆっくりお風呂につかり、リラックスする時間を設けることです。また、ストレッチを行うことも有効です。
ストレッチを日常生活に取り込む
血行をよくするためには、本当は運動が一番効率がよいです。でも、ジョギングを続けたりすることに苦手意識を持つ人も多いでしょう。
そこで、毎日ストレッチを行うことを生活に取り込んでみることを考えましょう。
ストレッチとは、身体の筋肉に力を入れ、脱力することを繰りかえし行うことです。
肩まわりが張っている場合は、両肩にぐっと力を入れて持ち上げ、ストンと両肩を落とすことを繰り返します。
また、手を組み、上に大きく伸びをしてみましょう。両腕を大きく回すことも有効です。ここで気を付けることは反対周りにも回すことです。首も、ゆっくり回してみましょう。
様々なストレッチ方法がありますが、これくらいなら、誰でも、場所を選ばずにできるのではないのでしょうか?
(Photo by http://pixabay.com/static/uploads/photo/2012/06/19/13/38/swimming-50283_640.jpg)
著者: カラダノート編集部