女性のカラダの悩み
生理が終わったのにまた出血!?どれくらい長引いたら危ないの?こんな生理だったら排卵がきていないかも
生理が終わったのに出血が起これば、おや?と思いますよね。
生理の後に起こっただけに、生理に関係する出血なのか、それとも全く別で考えなければいけない重要な出血なのか…と頭を悩ませるかもしれません。
この生理後の出血はなに?
子宮ガンなどの症状として、不正出血があるのはよく知られていると思います。だからこそ、生理が終わったのに出血が起こると、ちょっと不安に思ってしまいます。
ただ実際、出血症状だけでは医師であっても確定的な診断を下すことはできません。ですから、自分でその原因を判断するのは、なお難しいでしょう。
しかし、出血の可能性として考えられるものを自分のケースにあてはめて考えるのは有効です。
生理後の出血の原因は?
生理が終わったと思ったらまた出血が起こったという場合、以下のような可能性が考えられます。
特に病気などではない原因から順に書いていきます。
・骨盤の歪み
20代後半になるとある程度体も老化し、骨盤の歪みなどによって、生理の時に必要な分だけ骨盤が開かなくなることがあります。そのため、経血がスムーズに排出されず、生理が終わった後に経血の残りが出血するということがあります。
・ホルモンの乱れ・更年期
女性ホルモンの働きが乱れても、こうした出血が起こることがあります。
ホルモンが乱れる原因としては、心身に大きなストレスがかかっているときや、体が極端に冷えているとき、そして更年期などが考えられます。
この場合、一時的にしか症状が見られない場合がほとんどですので、原因がなくなったと考えられても症状が続いたり、出血の状態が悪化しているように見えたのであれば、病院に行ってみた方が良いでしょう。
・子宮膣部びらん
これは病気ではなく、多くの女性にみられる状態です。
子宮の出口の部分がただれているような形状になっていて、分泌物が多くなってしまうので、出血が起こることがあります。
特に分泌が活発な20代30代に多く見られますが、子宮がんの可能性がなく、生活に支障がなければ問題ありません。
・病気の可能性
子宮筋腫や子宮ガンの症状として、出血が起こっている可能性も当然考えられます。
鮮血が見られることが多いですが、量が少なかったり、多かったり、ピンク色だったり、茶色っぽかったりと、症状は必ずしも一定ではありません。
気になるならば病院を受診する必要がありますが、年に一回の健診を受けていれば、こうした可能性が低いのか高いのかも考えやすくなります。
骨盤のゆがみが原因の、生理後の出血について
「生理の期間だけ出血」は若い時だけ!?
生理以外に起こる出血というのは、先述したのように病気の可能性もあります。そのため、そうした出血があると少し身構えてしまうと思いますが、実際、病的な原因によらない出血も多くあります。
基本的に出血が起こるのは生理の期間だけ、というのは間違いありません。
ですが、そこまではっきりと区別よく期間が分かれて見られるのは、実は若いときだけなのです。
若いときと言うのは10代~20代前半くらいまでで、それ以降になると、生理が一通り終わった後にまた出血が起こるというケースがあります。
年齢が上がると、どうして生理後に出血するの?
では、年齢が上がるとなぜ生理後の出血が起こるのでしょうか?
20代後半以降で、問題のない生理後の出血の原因として考えられるのは、「経血の残り」です。
ごく単純な答えですが、生理の時に出し切れなかった経血が子宮の中に残っていて、それが数日後に何かのきっかけてちょこっと出てくる場合があります。
なぜ年齢が上がってきたときに起こるかというと、考えられている原因は「骨盤の歪み」です。
20代の中頃を過ぎると、だんだんと骨盤のゆがみを持つ女性が増えていきます。
それによって経血が生理のときにスムーズに出されなくなって、後から出てくるということが起こるのです。
骨盤ケアで対策をしよう
生理が終わって数日たってから、出血があるという方は、骨盤のケアをお勧めします。
生理の時の骨盤が上手に開いていないために、経血が子宮の中に残ってしまうというと、骨盤が開いている状態にしなければいけないと思うかもしれません。
しかし実際、骨盤の状態として理想的なのは、スムーズに開閉ができることです。必要な時に引き締まり、必要な時に開くことが、ダイエットにおいても妊娠などにおいても重要です。
お勧めしたいのが骨盤底筋を鍛えることです。
子宮などを支える骨盤底筋は、妊娠出産においても、ボディラインを形作ることにおいても重要な筋肉です。
肛門から膣にかけての部分を意識し、グッとゆっくり力を入れ、また数秒かけて力を抜く
この動作を日常の中の気づいたときにやってみて下さい。
もちろん症状が重ければすぐに病院へ
生理後に出血が見られた場合、生理に関連してそれが起こっているのは、「骨盤の歪み」が主な原因と言えそうです。
こうした出血の場合、どうしようか迷うのは、その出血が「ほんの少し」だったり「色が薄かった」りするためだと思います。
量の多い鮮血が出たり、激しい腹痛が伴うなどの症状が重い場合は、緊急で病院を受診しましょう。また、わかりやすい緊急性以外の場合でも、病気が静かに進行している可能性があるので年に1度の健診は必ず行くようにしましょう
生理はどれくらい長引いたら危ないの?生理が終わらない原因とは
あなたの生理期間は何日でしょうか?
経血が出ている期間では、4、5日が多いようですが、短くても3日、長くても7日以内が正常の範囲内と言われます。
なんで?生理が終わらない…
正常と言われる生理の期間は長くて7日です。つまりそれ以上続くようであれば、ちょっと考えなければいけないということになります。
「生理が終わらない」といっても、ずっと経血が出ているということはないでしょう(もしそうなら血を失いすぎです)。
生理が終わらない、長引いているというケースは多くの人が経験するところで、中には月の半分以上、経血が出続けているというケースもあるようです。
どれくらい長引いたらダメなの?
生理期間の正常の範囲内が7日以内と書きましたが、8日過ぎたらすぐダメというわけではありません。
病院に行くべき目安は「10日以上」で、普段7日で終わるのに今回だけ8日だったから病院へ行かなければ!とまで考える必要はありません。
もし、いつも8、9日くらい生理の期間があると言う場合は、検診などのついでにお医者さんに相談してみるのがよいでしょう。
病気がないなら原因は「ストレス」かも
婦人科健診を受けていて問題はないし、特にこれといって他の症状もないと言う場合、病気以外の原因が疑われます。
その場合、考えられる原因としては「ストレスによるホルモンバランスの乱れ」です。
生理を起こすホルモンの管理は脳がしていますが、その脳はストレスによって働きが鈍ったり低下することがあります。
それは精神的なストレスだけではなく、身体的なストレスにおいても言えます。
ホルモンバランスの乱れが原因の場合、どうすればいいの?
第一の対処法の選択として挙げられるのが、ストレスの原因となっているものと生活の中から排除することです。
それが出来ない場合は、ストレスの発散方法を身につける必要があります。
それで生理の期間が正常になればよいですが、それがうまくいかないことも多くあるでしょう。
その場合はホルモン剤の投与などで、ホルモンの調子を戻す方法をとりましょう。
「生理が来てるからまあいいか」ではダメ!
特に病気が原因でもないし、生理も一応来ていれば危機感を持ちにくいかもしれません。
ホルモンバランスが崩れた状態では、将来妊娠がしにくくなる可能性もあります。
さらに症状が強く出れば、のぼせや冷えなどの更年期と同じ症状が出てくる場合もあります。自己判断で軽く見ないようにしましょう。
生理がいつもより長くて終わらない!腹痛も辛い!生理が長引く要因になる5つの病気
生理以外で出血があると「不正出血!?」と不安に思いますよね。同じように「生理が終わらない」というのもまた、不正出血と同じくらい、不安が募ることだと思います。
よく言われる「ホルモンバランスの乱れ」
ストレスなどによって起こるのが、ホルモンバランスの乱れです。生理は女性ホルモンの分泌によってコントロールされているものですので、それが乱れれば生理も乱れてしまいます。
ホルモンバランスの乱れによって起こるのが、生理がなかなか終わらないと言う現象です。基本的に生理は長くて7日間ですので、それよりも長く続くということになります。10日以上になれば、病院で一度診てもらう方がよいでしょう。
長引く生理が「病気が原因」かもしれない5つの理由
・子宮内膜症
子宮にあるべき子宮内膜組織が、子宮外で増殖と剥離を繰り返す病気です。若い女性に増えており、下腹部痛(進行すると激しく)や貧血などが症状としてあります。
・子宮筋腫
子宮の筋肉層にできた良性の腫瘍です。腫瘍の出来た場所によって症状が変わりますが、下腹部痛が月経時以外でも見られたりします。
・子宮腺筋症
子宮内膜が子宮の筋肉層に入り込む病気です。特に痛みが強烈と言われていて、他に肩こりや腰痛症状が見られることもあります。
・流産、切迫流産
経血の量がいつもより多いと言う場合、妊娠に気づかないまま流産していたという可能性があります。経血の量が多かったり、血の固まりが出てくることもあります。自然に止まることもありますが、きちんと処置をしないと出血が止まらないこともあります。
なお切迫流産の場合には、投薬や安静などの処置を受ければ、妊娠を継続することも可能です。
・ピルの副作用
病気ではありませんが、ピルの副作用として症状が見られることもあります。特に低用量ピルを始めた段階で起こることが多いようです。ピルの作用で経血が子宮内にとどまってしまったり、女性ホルモンの抑制が出来ないために起こります。基本的に継続しての服用が勧められます。
「生理が8日以上続いている・経血量が多い」は子宮筋腫の可能性も
生理が8日以上続いている、生理がなかなか終わらない、経血量が多いという悩みがあります。
この症状には色々な原因がありますが、これらの症状が出ている場合、「子宮筋腫」になっている可能性があります。
子宮筋腫によって生理が長引く?
「子宮筋腫」とは子宮に発生する良性のコブ(腫瘍)です。筋腫が発生している部分の子宮内膜が薄くなって、うっ血したり、組織の壊死、潰瘍などができて、生理の経血量が増えることがあります。
また、筋腫が子宮から膣にまで降りてきてしまうと、不正出血が続くことがあります。その不正出血を生理が長引いていると判断する人も多いようです。
「器質性過長月経」と「機能性過長月経」
上記のように、子宮や卵巣などの生殖機能に何らかの問題がある場合の過長月経を「器質性過長月経」といいます。
問題がない場合(ストレスやホルモンバランスの崩れが原因)の過長月経を「機能性過長月経」といいます。
どちらのタイプも、生理が長引くということ以外に共通している症状としては、貧血を起こしやすいということです。
また、過長月経にプラスして、生理の経血量が多い「過多月経」も併発することがあります。
生理を正常に戻すには?
生理を正常に戻すには根本を絶たなければなりません。
器質性過長月経の場合は、生殖機能の疾患の治療を優先させなければなりません。疾患が治ることにより、生理が通常に戻ります。
機能性過長月経の場合も、その根本となるストレスなどを解消する必要があります。
理由がきちんと分かれば、対処法をすることができますので、「たかが生理が長引いているだけ、量が多いだけ」と思わずに、婦人科を受診するようにしてください。
生理が長引く原因は、調べてみないとわからない
生理が長く続くと言う症状だけで、その原因を特定することが難しいです。ただ定期的に病院で診てもらっている場合には、少なくとも病気があるかないかと言う推測はできます。
病院に行くのが嫌でどうしても、病的な原因ではない方で考えてしまいそうになるかもしれませんが、特にこれから妊娠を使用としている人は、軽く考えすぎないようにしましょう。
ダラダラ生理が続くのは危険?!こんな生理だったら排卵がきていないかも
正常な月経期間は3〜7日間です。
生理が10日続く場合でも、前後に少ない量でだらだらと続いたりする場合はあまり心配いりません。更年期の場合もホルモンバランスの崩れにより、生理がだらだらと長引いてしまう事もあります。
ですが、しっかりとした出血の生理が10日間も続く場合は、きちんとした排卵が行われていないのかも知れません。
そのダラダラ生理、「無排卵月経」が原因かも
生理は3~7日が正常の範囲内です。そして10日以上続くようであれば、病院を受診した方が良いと言われています。
生理が10日以上長くダラダラと続く場合、考えられる原因はいくつかありますが、その中のひとつが無排卵月経です。
無排卵月経とは、月経があっても排卵をしていない状態のことで、排卵障害と言われます。
将来妊娠したいと思っている女性にとっては、とても重大な病気ですよね。
この無排卵月経は30代に多いと言われており、女性の約10%に見られると言われています。
無排卵月経を確認するには?
無排卵月経は比較的容易に自分で判断することができます。その方法が基礎体温です。
正常な場合、排卵のときに基礎体温が上がります。これに対して無排卵月経の場合、基礎体温がずっと低温のままになります。
病院で診てもらうにしても、結局は基礎体温を3ヶ月分つけたものが必要になりますので、まずは自分で基礎体温をつけて見るのがよいでしょう。
どうして無排卵月経になるの?
そもそも無排卵月経になるのはどうしてなのでしょうか?
排卵は脳からの指令が出て、卵巣が卵を育てます。
そのため脳が「ストレス」などでその指令を出せなかったり、卵巣がうまく働かなかったりすることで排卵が行えなくなることがあるのです。
もっと具体的には、過度なダイエット、過度な運動、極度のストレス、禁煙、飲酒、血行不良、多膿胞性卵巣症候群などが考えられます。
無排卵月経を解消したい!
無排卵月経になっている原因が生活の中にあるのなら、まずはそれを解消する必要があります。
同時に無排卵月経の治療法としては、漢方薬、ホルモン剤、排卵誘発剤などの選択肢があります。
妊娠を望んでいるかどうかなどによって治療の選択肢は変わってきますが、どの選択をするにしても、生理の異変に早めに気づいて、早めに治療を開始することが望まれます。
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著者: カラダノート編集部