妊娠・出産
双子妊娠の一卵性・二卵性…分かるのは妊娠○週目から!
双子を妊娠したと分かったら、色々と気になることはあると思いますが「一卵性か二卵性か」もママやパパは、とても気になるところではないでしょうか?
そもそも「一卵性」と「二卵性」とは?
一卵性は顔などが似ていて、二卵性は似ていないと言われます。
それは、一卵性は1つの受精卵から2人の胎児が生じたためで、二卵性は2つの受精卵からそれぞれ1人ずつの胎児が生じるためです。
一卵性は元をたどれば同じですが、二卵性は同じタイミングできょうだいが生まれたのと同じとよく言われます。
一卵性と二卵性っていつわかるの?
受精卵ができたとき、1つの受精卵がふたつに分かれる瞬間を見られるわけではありませんし、最初からふたつの受精卵が確認できるかというとそういうわけではありません。
そもそも双子であると分かるのが妊娠してから5~6週目頃ですので、そこから一卵性か二卵性化を判断していきます。
ただ、そこからであっても一卵性と二卵性のどちらかを判断できるのは、妊娠の初期です。
双子の膜性診断
一卵性か二卵性かを判断するためには、子宮の中に双子がどのような状態で入っているかを見る必要があります。
それが「膜性診断」というものです。
個人差はありますが、この診断は妊娠7週頃からできるようになってきます。
赤ちゃんというのは、外側の絨毛膜(じゅうもうまく)と、内側の羊膜の2枚に包まれています。
この膜の状態によって、双子が一卵性か二卵性かを判断するのです。
膜の状態は以下の4つです。
(1)絨毛膜が1つ・羊膜が1つ
(2)絨毛膜が1つ・羊膜が2つ
(3)絨毛膜が2つ・羊膜が2つ
(4)絨毛膜が2つ・羊膜が2つ&2つある胎盤が1つに癒着
この4つの状態から、一卵性と二卵性の判断をします。
一卵性の場合…(1)、(2)、(3)、(4)
二卵性の場合…(3)
この診断によって、医師が判断します。
膜の状態から一卵性か二卵性化を推定するということですので、時に判断が異なるということもあるようです。
早めに診断を受けないと…
膜性診断は妊娠7週頃からできると書きました。この膜性診断は出来るだけ早くからするべきです。
というのも、絨毛膜と羊膜は妊娠週数が進むにつれて見えにくくなってきてしまいます。
それに伴って判断が難しく、誤診の可能性も高くなっていきます。
膜の状態を知っていることは、妊娠や出産に関するリスク把握もできますから、できるだけ早めに診断を受けることが必要なのです。
(Photo by:pixabay )
著者: カラダノート編集部