育児
消極的な性格・発育のちょっとの遅れ…トリプルX症候群で見られる特徴的な症状
あなたが女性なら、おそらくあなたの持つ性染色体はXXという染色体でしょう。
しかしこの染色体が1つ多くなったらどうなるでしょうか?
XXX症候群ってなんだ?
性別を決定する性染色体は、女性はXX、男性はXYです。
しかし胎児の女の子の体が出来あがっていくときに、染色体の異常分割などが起こってしまうことがあります。
その結果、XXXなどの形になってしまうことがあります。
これで起こるのがXXX症候群で、詳しい発生原因についてはよく分かっていません。
XXX症候群,トリプルX症候群、あるいはスーパー女性症候群などと言われたりします。
ほとんどがXXXという形ですが、まれにXXXX(テトラX)、XXXXX(テラX)の形もあります。
XXXになるとどんな症状がでるの?
大きく言うとXXX症候群を持って生まれても、奇形や合併症などの大きな症状はほとんど出ません。それについて細かく見てみましょう。
新生児期に特徴的な症状は?
生まれてすぐのときに、生まれてきた赤ちゃんに何か異常が見られるかというと、それはありません。
出生時の平均体重は、わずかに平均よりも軽いようですが、それくらいで誕生時から全く正常に発達していきます。
小児期の発達の特徴
・消極的な子が多い
より女性的になるということなのか、女児のときに多少消極的で大人しい性格のことが多いとされています。
ただ、それによって生活に支障が出るということはなく、個人差として受け止められれば十分でしょう。
・言語、運動、発育の遅れ
発音や運動に関しても多少健康な子どもに劣ることが多いようです。
ただ、特別な治療の必要がないほど軽微なものもありますし、特別な援助が必要なこともあります。
言語発達の遅れなどは、ある程度の期間療育を受けることも有効です。
また運動能力の発達を促進するためには、スポーツ活動やグループ活動への積極的な参加によって、補える程度のものが大半のようです。
この時期の身体への刺激は、その後に起こる可能性のある障害を予防する点でも意味があります。
・感情発達の遅れ
性格的な特徴からも言えるでしょうが、感情発達にも遅れが見られることがあります。
ただ、これに関しても自立を促すこと・過保護を回避することを軸に、様々な活動に参加していくことが有効とされます。
多くの子は普通に生活しています
特別な援助が必要になることもありますが、それがあっても特定の期間のみになることが多いようです。
命に関わるような病気を合併することもありませんし、性格的特徴なども個性の範囲内で付き合っていくことができるでしょう。
(Photo by:pixabay )
著者: カラダノート編集部