不眠・睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群の原因とは?痩せていてもなるの?具体的な症状とは
無呼吸症候群は肥満の人だけの病気だと思っていませんか?
原因は肥満だけではないのです。
睡眠時無呼吸症候群とは?
寝ているときに、呼吸が止まる「無呼吸」、一回の呼吸の量が減る「低呼吸」によっておこる睡眠障害です。
大人の無呼吸症候群のほとんどは、鼻や喉の形と寝ているときの生理的現象が合わさっておきます。寝ているときは筋肉の緊張が解けています。
それは、目に見えている手や足だけでなく、喉の周りや舌までも緊張が解けてグッタリした状態になります。だから、寝ている間は気道が細くなりがちなんです。舌がグッタリしているということは、仰向けに寝ているときに舌がダラッと喉のほうに落ち込んできてしまいます。普通は、それでもいびきをかくくらいですみますが…。
睡眠時無呼吸症候群になりやすい人
ただしこんな人は無呼吸症候群に陥りやすくなります。
・鼻炎などの鼻の病気
・扁桃腺の肥大
・肥満
・顎が小さい
症状
・睡眠中いびきをかき、呼吸が止まる
・夜中にたびたび目を覚ます
呼吸が苦しくなるので目が覚めます。
・熟睡できない
目が覚めなくても、体は苦しい状態になっているので熟睡できません。
・寝像が悪い
呼吸が苦しくてもがくので、寝像が悪くなります。
・日中に異常に強い眠気
夜に熟睡できてないので昼間に強烈な眠気に襲われます。
・起きるときに頭痛がする
呼吸が止まることにより、二酸化炭素の量が増えるので、酸素を補給しようとして、脳の血流量が増えて頭痛を引き起こします。
・胸や喉の痛み
喉が詰まった状態で、無意識に呼吸をしようと頑張るので胸や喉が
痛くなります。
検査をしよう
睡眠外来を受診しましょう。寝ている間の体の状態を記録して診断しますから、入院が必要とされますが、簡易なポータブル測定器を送ってもらえるサービスもあるようなので調べてみてください。
肥満は無呼吸症候群の大きな要因ではありますが、肥満でないから心配ないというものではありません。
症状が当てはまるようなら病院を受診することをお勧めします。
扁桃炎が招く睡眠時無呼吸症候群!関係と気をつけるべきこと、具体的な症状について
睡眠時無呼吸症候群と扁桃腺の関係はどのようなものでしょうか。扁桃腺が腫れていたり、元々大きい場合、空気の通り道が狭くなり、睡眠時は空気の通り道が圧迫されます。このため、扁桃腺が腫れやすい人や、扁桃腺肥大の場合、いびきをかきやすくなり、睡眠時無呼吸症候群のリスクも上昇すると言われています。
扁桃腺が大きい場合、何に気をつけるべき?
扁桃腺が大きい人は、口呼吸になりやすく、風邪をひいたり、喉が炎症を起こしやすい傾向にあります。
ですので、空気の乾燥する時期は加湿や、毎日のうがい等を徹底するようにしましょう。
風邪が流行する際は外出時にマスクを着用するのも有効と言えます。
また、肥満の場合睡眠時無呼吸症候群にかかりやすくなるため、体重管理にも気を付けるべきと言えます。
いびきをかく傾向のある人全般に言えることですが、自分に合う寝具、特に枕に気をつけると、いびき等がある程度改善するとも言われています。
眠れないだけでは終わらない「睡眠時無呼吸症候群」
「睡眠時無呼吸症候群」による不眠が続くと、自律神経やホルモンバランスの崩れから、健康に対して大きな影響を及ぼすことがわかっています。
具体的な症状として、
・起床時の頭痛。
・日中の眠気、集中力の低下。
・夜間の頻尿。
女性の場合月経不順、男性の場合勃起不全。
・高血圧、高血糖や食欲の増進による肥満。
・こむら返り。
等が挙げられます。
きちんと睡眠を取れているか、常日頃から気を使うようにしましょう。
息苦しくて目覚める!こんな時は睡眠時無呼吸症候群を疑おう
「自分のいびきで夜中に起きてしまう!」そんな強烈ないびき、実は笑い話ではないのです。
もしかして睡眠時無呼吸症候群?
寝ている間の強烈ないびきの他にも、次のようなことが思い当たる人は睡眠時無呼吸症候群を疑いましょう。
・息苦しくて目覚めることがある
・夜中にトイレに起きることがある
・朝目覚めた時に頭痛がする
・ぐっすり寝た感じがしない
・眠気で日中の活動に支障が出る
何故こんな症状が出るの?
トイレに行きたくなるのは一般的にもあることですが、睡眠時無呼吸症候群になると血液中の酸素が低下され、心臓が刺激されて利尿ホルモンが分泌されることがわかっています。これによって夜に不必要にトイレに行きたくなり、睡眠も阻害されてしまいます。
起床時の頭痛は、寝ている間の呼吸が上手く行われないことによって身体に二酸化炭素がたまり、脳内の血管が拡張されてしまうのが原因の1つとして考えられます。
眠りが浅くなると疲れやすさや注意力の低下が起きます。仕事上での不注意や集中力不足なども単なる気分の問題ではなく、睡眠時無呼吸症候群の症状の表れかもしれません。
閉塞性と中枢性…睡眠時無呼吸症候群には二種類ある!?二種類の睡眠時無呼吸症候群について
睡眠中に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」ですが、原因によって、大きく二種類にわけられています。その二種類について、原因等をご紹介します。
いびきの悪化によって起きる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」
いびきは、睡眠中の筋肉の弛緩によって、空気の通り道が狭くなり、鼻や喉の粘膜の、柔らかい部分が振動することによって起こります。
この時、肥満等によって圧迫がひどくなると、無呼吸状態を引き起こすため、「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」に発展します。
一般的に「睡眠時無呼吸症候群」というと、こちらの「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」を指す場合が多いようです。
いびきが悪化して起きる「閉塞性睡眠時無呼吸症候群」ですが、睡眠の質の低下により、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を併発する場合が多いため、より注意が必要と言えます。
最悪の場合、酸素不足による血圧の上昇によって脳卒中を引き起こし、突然死に至る場合もあるそうです。
脳疾患や心疾患で起きる「中枢性睡眠時無呼吸症候群」
心疾患や脳血管疾患によって、中枢神経が正常に作用しなくなるために発生する無呼吸状態のことを、「中枢性睡眠時無呼吸症候群」と呼びます。
こちらについては原因となる病気が重篤である場合が多いため、「睡眠時無呼吸症候群」が先に問題となる場合はほぼないと言っていいでしょう。
また、心疾患や脳血管疾患を抱えている患者には、肥満などを合併している場合が多いため、中枢性・閉塞性の両方というケースも存在します。
いずれにしても、いびきが病気の兆候となることが多く、慢性化している場合は注意が必要と言えます。
小顔ブームが招く!?「睡眠時無呼吸症候群」の症状と小顔のリスクについて
小顔だと「睡眠時無呼吸症候群」になりやすいと耳にしたことはありますか?顎の小さい人や後退している人は、仰向けになった際気道が圧迫されやすく、他の人よりも「睡眠時無呼吸症候群」リスクが高まります。特に近年は、食生活の変化によって顎の小さい人が増えており、そのリスクはさらに高くなっていると言えます。
「睡眠時無呼吸症候群」の何が怖いのか?
「睡眠時無呼吸症候群」にかかると、以下のような症状が現れます。
・日中の強い眠気、著しい集中力の低下
・夜間の頻尿
・こむら返り
・高血圧、高血糖
・食欲の増進
・抑うつ状態
・喉の渇き
・起床時の頭痛
これだけでも厄介な病気なのですが、生活習慣病やそれに伴う突然死、また産業事故・交通事故などを招くケースも数多く報告されており、命に関わる非常に危険な病気です。
小顔ブームが「睡眠時無呼吸症候群」を増やす?
エステなどで小顔の施術等を受ける場合、それが単純に脂肪を落とすようなものであれば問題はありません。
ですが、顎の骨格を狭めたり、筋肉を落とすようなものであった場合、「睡眠時無呼吸症候群」やいびきのリスクを増加させる可能性があります。
顔の小さい人が持てはやされていますが、こうした方は「睡眠時無呼吸症候群」を発症しやすいので、普通の方よりも体重管理には注意を払う必要があると言えます。
(Photo by:足成)
著者: カラダノート編集部