育児
成長ホルモンの過剰分泌で引き起こされる病気とは?
先端巨大症・下垂体性巨人症とは
成長ホルモンの過剰分泌が原因で、骨や軟部組織、諸臓器の異常な発育と代謝異常をきたす病気です。
鼻や口唇、手足など体の先端部や心臓などの内臓器の肥大、身長や手足の過剰な成長など、様々な症状を引き起こします。
先端巨大症・下垂体性巨人症の症状
・眉弓部の膨隆
・鼻、唇の肥大
・下顎の突出
・手足の容積の増大
・巨大舌
先端巨大症・下垂体性巨人症の違い
・先端巨大症になるか下垂体性巨人症になるかは発病時期によって決定されます。
・発病時期が骨端線の閉鎖前であれば下垂体性巨人症、閉鎖後であれば先端巨大症となります。
・下垂体性巨人症は先端巨大症の5%以下で稀な疾患です。(下垂体性巨人症は、骨端線閉鎖前に成長ホルモンの分泌が増加するため、長管骨が伸び、高身長になります。最終的には男子は185cm、女子は175cm以上になります。)
・下垂体性巨人症の多くは、骨端線が閉じた後も成長ホルモンの分泌が続き、骨末端の過成長、軟部組織の肥厚が生じます(先端巨大症の合併)。
先端巨大症・下垂体性巨人症の治療方法
1.手術的摘出
Hardy手術(経蝶形骨洞法)、前頭開頭法。
2.薬物療法
成長ホルモン抑制薬として、オクトレオチド(ソマトスタチン誘導体)、ブロモクリプチン、カベルゴリン(共にドパミン受容体刺激薬)を投薬します。
3.放射線療法
術後の照射として行うことがあります。
先端巨大症・下垂体性巨人症は下垂体が分泌する成長ホルモンを作る細胞が腫瘍化してしまい、成長ホルモンを過剰に分泌してしまうことで発症する病気です。
子供の場合、高身長や成長速度の上昇が見られます。
高身長は基本的には体質によるものですが、両親の身長に対して子供がやけに大きくなったり、極端な高身長の場合は医療機関に相談して下さい。
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著者: カラダノート編集部