女性のカラダの悩み
生理痛が足にくる…?「足の生理痛」解消法! 生理中の股関節痛、子宮筋腫があるのかも?骨盤との関係は?
生理痛といえば、その症状は腹痛や腰痛が代表的ですね。ですが、なかには足が痛くなるという症状を持っている方もいます!
生理痛で足が痛いのはなぜ?
生理中には血行が悪くなります。そのため、だるく、体が重くなるという方も多いです。
そして同時に、水を貯めやすい体になるのも生理中の特徴です。
生理中はなかなか体重が落ちないと思う方が大半ですが、血行が悪くなる上に水を貯める体になっているからです。
そこで注意したいのが、足に出る生理痛です。足に出る生理痛はむくみ、水が貯まることから来ています。
血行が悪いのも手伝って、ふくらはぎあたりまで重い、痛いという症状が出るのです。
●食事で対処
足の生理痛の対処法のひとつめが食事による対処です。
むくみを解消するためには利尿作用があり、なおかつカリウムを含む食材がお勧めです。
スイカやキュウリなどがむくみに効く食材ですが、実はこれらは生理中にはあまりお勧めしません。
というのも、体を冷やす食べ物で血行の促進につながらないからです。
血行もよくしてむくみもとるなら小豆がよいです。
●運動で対処
足の生理痛になりやすい人は、普段からむくみやすい、運動不足という方も多いようです。
そこで足のストレッチで足の生理痛に対処する方法を紹介します。
生理になる前からやっておくと足の生理痛予防にもなります。
まず、ベッドなどにうつ伏せに寝て足を真っ直ぐのばします。
このとき、足首から先がベッドの端から出るようにするのがよいです。
そして息を吐きながら足先を床に向けます。
このとき、ふくらはぎの後ろの方が伸びていることを確認してください。
そして、次に息を吸いながら足を床と平行にします。
これを5回×2~3セット行うのがよいです。
足の生理痛の原因は、むくみにあると考えられています。
むくみを取り、体を冷やさない食材は小豆です。
また、運動で足の生理痛に対処するのもよいです。
生理で足が痛くなるって珍しいこと?
生理痛の症状は体のどこかが痛い、重い、めまいがする、のぼせる、などの体の症状の他にも精神的な症状など千差万別、人それぞれです。
その中でも、太ももの痛みを訴える方は結構多いようです。
生理前の太ももや股関節のあたりの痛み、生理前や生理中の太ももの筋肉痛のような痛み。
このような生理前後の太ももの痛みは、なぜ起こるのでしょうか?
血行が悪く血管がつまっている
生理中は女性ホルモンの影響で、身体の血行がとても悪くなります。
血行が悪くなると、冷えや便秘などを引き起こしがちになります。便秘になることで、血液がドロドロになっていく可能性があります。
血液がドロドロになった場合、身体の末端まで活力のある血が行き届かず、人によっては痺れを感じたり、痛みを感じたりすると言われています。
普段から冷え症で、血管自体が弱っている可能性のある方や、加齢が進んでいる方は、ひどい時には静脈瘤や浮腫といった症状が出る可能性があります。
根本的な解決が必要ですので、一度専門医を受診されることをお勧めします。
女性ホルモンの影響による筋収縮の影響
生理前から生理中は、子宮や臓器・血管の筋収縮を促すホルモンの分泌量が増えます。
その影響によって、普段あまり収縮しない場所が激しく動くことになります。この動きに、関節付近の神経や筋がついていけず、強い痛みを感じることがあるようです。
軽度な場合は血行をよくすることで、痛みの軽減が期待できますが、動けない程辛い場合は他の症例の可能性もあるので、やはり専門医の診断を受けられることをお勧めします。
生理に関わる痛みは、生理期間以外での生活習慣が大きく関わってきます。
冷やしているつもりはなくても、身体は些細なことで冷えているものです。
半身浴をしたり温かい飲み物を摂るなど、日頃から身体を冷やさないように気を付けましょう。
これは生理痛の症状なの?股関節の痛みの原因と対策!
生理痛は、腹痛・腰痛・頭痛などが一般的ですが、痛むところはさまざまなようです。
生理のときに必ず股関節が痛む、という方も多いかと思います。なぜ痛むのでしょうか。
生理痛の症状~股関節が痛むのはなぜ?
・骨盤の歪み
生理のときに股関節が痛むのは「骨盤の歪み」が考えられます。
骨盤が歪んでいるせいで子宮を圧迫し、子宮の痛みが股関節まで伝わってきているといわれます。
・子宮の痛みの伝達
もう一つの可能性は、生理のときに子宮は大きくなるので、その分、周辺の臓器や骨を圧迫します。
圧迫されたり引っ張られたりすることによって、その痛みが骨を伝わって股関節や足が痛くなると考えられます。
生理中の骨盤の痛みの軽減方法
関節のことなので、冷やせばいいの?温めればいいの?とわからない方もいらっしゃると思いますが、生理に関わることは基本、女性ホルモンが深く関わっていますので、温めた方がよいといわれます。
その場合、温める場所は患部ではなく、お腹・腰など血行をよくし血液循環を促す場所を温めましょう。
血行が良くなるだけで、ホルモンバランスが安定し痛みが緩和されることが考えられます。
股関節の使い過ぎが原因の可能性も?
生理前から生理中に足や股関節が痛む方の中には、股関節の使い過ぎで骨盤の動きがよくないという可能性もあるそうです。
アスリートやダンサーの方など、生理痛が重く股関節や足が痛むという方が多く見受けられます。
これは専門医によると、部位の使い過ぎで生理時の筋収縮に関節が耐えられず、痛みが出ると言われます。
足・股関節などがあまりにも痛む場合は、生理以外の理由も考えられますので専門医の診察を受けらることをお勧めします。
冷えを解消しながら、痛む患部だけを冷やすといったこともあるかもしれません。
ご自身の生活の中で、日頃しない動きをされたり、酷使した月があった場合は、特に注意された方がいいかもしれません。
生理中の股関節痛、骨盤との関係とは?
生理の時に下腹部以外にも腰や腰回りなど全体的に痛むことも。生理になると女性の骨盤は開き、終わりを迎えるにつれ閉じていきます。この開閉の動きが、周辺に痛みやトラブルをもたらす原因になります。生理による骨盤の変化を知り、痛みやトラブルを軽減する方法を紹介します。
【生理による骨盤の変化】
このとき骨盤が少し開くとも言われています。個人差はありますが、股関節との微妙なズレが生じると、痛みの原因となります。
【骨盤の歪み】
また、もともと骨盤が歪んでいる人は、前述のような骨盤の動きによって歪みが強調されて痛みが激しくなる人もいます。
①足の裏を合わせて、あぐらのような姿勢で座ります。正面から見て左右のひざの高さが違う場合は、歪んでいる証拠です。
②仰向けに寝て、両方の足がハの時に開いているかチェックします。片方が横にねじれるなど、ハの字にならない場合は歪みが考えられます。
③うつぶせに寝たとき、両足の長さが違う場合は、歪みが考えられます。
【対処法】
<骨盤矯正ベルト>
市販の骨盤矯正ベルトを使用して、骨盤が開かないよう引き締めます。見た目にも細くなるのでダイエット効果もあり、おススメです。
<骨盤ストレッチ>
足を投げ出して座り、「骨盤で歩く」というイメージで前進する。10歩で今度は後ろに下がる。1日1回3セット行う。
仰向けに寝て、骨盤を持ち上げるように反る。3秒キープ、1日2~3回行う。
※簡単な運動ですが、無理して1日何度もやるより毎日継続することが大事です。
~骨盤開きっぱなしは危険~
骨盤が大きく開いた状態でいると、胃下垂など内臓の位置も下がってしまいます。そのため子宮や膀胱が圧迫されたり、便秘に悩まされたりします。また姿勢も悪くなるので、背中痛や肩こりの原因にもなります。出産経験のある女性は特に、出産時に大きく開いた骨盤をできるだけ早急に矯正ベルトなどで元に戻しておきましょう。
子宮筋腫があるかも?生理になると股関節が痛む
生理がくると、下腹部の生理痛や吐き気など体調不良に悩まされます。これらは卵巣から分泌される黄体ホルモンの影響と言われていますが、ひょっとしたら別の大きな病気との関わりがあるかも知れません。
生理中の股関節痛に悩んでいる人は、子宮筋腫を疑ってみる必要がありそうです。
子宮筋腫とは
子宮に発生する両性の腫瘍で、30才以上の女性の20~40%は持っているとされています。
筋腫になる前の核は誰でもあるのですが、30才を過ぎたころから次第に大きくなり、子宮や卵巣など周りの臓器を圧迫し始めると、流産しやすい状態になったり不妊症の原因ともなるので治療が必要です。
また全体の0.5%ほどが悪性腫瘍(子宮がん)へと変化します。腫瘍そのものは痛みや炎症を発症するものではないので、何も感じていない人がほとんどです。本人も気づかないうちに大人の頭ほどの大きさになることもあります。
しかし発生部位によっては(粘膜下筋腫など)、痛みや生理不順(経血量が多い、生理が長いなど)などを招きます。
<主な症状>
・うつぶせ寝や寝がえりをすると、お腹がつかえる感覚
・便秘、頻尿など
股関節痛との関係
筋腫が大きくなるにつれ、骨盤神経を圧迫してしまうと、股関節痛を引き起こす場合があります。また生理中は骨盤が少し開くため、その影響で骨盤神経を刺激してしまうこともあります。
治療について
子宮筋腫自体は悪性のものではないので、大きさや場所が問題なければ経過観察だけで様子を見ます。しかし強い月経困難症やこぶし大以上に肥大化してしまい生活に支障をきたす場合は、手術が必要です。
このような状態に該当しなくても、生理のたびに感じる痛みがひどく、我慢できない時は医師へ相談してみましょう。
~女性ホルモンとの関係~
子宮筋腫ができる原因は、いまだ特定されていません。しかし更年期を迎えた女性が閉経後に筋腫が小さくなることから、女性ホルモン(エストロゲン)が関係しているのではないかと言われています。そのため昔は男性ホルモン投与によって治療していた時期もありました(現在は廃止)。
(Photo by: http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部