頭痛
右目上が痛い・・・は群発頭痛!?片頭痛の症状や原因、ほかの病が基因かも
頭痛には、いろいろな種類がありますね。右目の上が痛いときの病気の可能性としては、群発頭痛があります。
後頭部が痛いのか、側頭部が痛いのか?右側の頭痛があるとはいっても、細かなちがいはあるはずです。
●目の上が痛い群発(ぐんぱつ)頭痛
よく知られている頭痛には、片頭痛と緊張性頭痛があります。これらは筋肉や血流と関係しており、緊張性頭痛の場合は、慢性頭痛になるケースも多いです。
いっぽうで群発頭痛は原因不明の頭痛で、目の上が痛むのが特徴です。右目または左目の上だけが痛むなど、人によって症状はことなりますが、目の上・奥などに頭痛を感じるのが群発頭痛です。
また、右目の上の痛みの種類は、群発頭痛の場合壮絶な痛みです。はじめて群発頭痛を体験した人の中には『死ぬかと思った』という人もいます。
●右目上の頭痛がどんなときに起きるかをチェック!
群発頭痛の場合は、慢性的に痛みが起きるということはありません。『群発』ということばは『ある期間に集中して』という意味で、一年のうちのある季節や期間に集中しておきます。
群発頭痛が起きる季節や時期は人によってことなり、十日から二ヶ月程度、毎日群発頭痛が起きます。みの持続時間は十分から一時間くらいです。
右目の上の痛みが、ここ最近少なくとも一週間、ひどい痛みで続いている場合は、群発頭痛の可能性も高いです。
●群発頭痛だったらどうしたらいいの?
群発頭痛と思われる場合、そうではなくとも右目の上の痛みがひどい場合は、病院へ行ってください。
群発頭痛は、自分だけで治療するのは不可能です。酸素吸入、皮下注射などの治療方法があります。
なお、完治のための一般的な療法は見つかっていません。
右目の上、奥が壮絶な痛みの場合は、群発頭痛の可能性があります。群発頭痛だとすれば、早めに病院へ行って緩和療法を受けるのがよいです。群発頭痛には専門的な緩和治療が必要です。
頭の右側が痛い時は水毒証かも!
頭の片側だけに頭痛が起きる場合はその多くが片頭痛によるものです。右側の片頭痛の正体は漢方医学的には水毒証と言われています。
水毒証とはどんなものか、そして水毒証の改善方法を見ていきます。
●水毒証とは
水毒証とは、体内の水分に異常をきたした状態です。水分とは言っても水毒証でいうところの水分とは体内の液体すべてを指しています。
体内の水分が過剰になることによって、どこかから水を出さなくてはいけなくなります。そこで呼吸器などを湿らせるので、鼻水や咳に悩まされるのです。
また、胃や腸に水分が貯まることで、それより上の臓器である肩や首、頭にも負担をかけてしまいます。右側に頭痛が起きるのはおそらく左右のバランスが崩れているためと考えられます。
●水毒証と右側片頭痛
水毒証で起きる頭痛は右側片頭痛ばかりではありません。肩こりからくる緊張性頭痛もあるので、どちらの頭痛か見極めてから対処した方が良いです。
ズキズキと痛むタイプの頭痛であれば片頭痛、じんわりと押しつぶされるような痛みであれば緊張性頭痛です。
●水毒証を解消するには
水毒証は水が過剰な状態だから水を摂らなければよい、と思う方もいるかもしれませんがそれは間違いです。水を摂取するのは問題ないのですが、冷たい水を避けるようにするのが一番です。いつも常温の水を飲むようにしてください。
次に、体を冷やす食べ物を避けるのも大事なポイントとなります。夏野菜は体を冷やしやすいので注意しましょう。
水毒証は体の中の水分が過剰な状態で、体の左右のバランスが崩れると右側のみの片頭痛も起こしやすくなります。水毒証改善のためには常温の水を飲んで体を冷やさないようにしてください。
腕をひねると片頭痛(偏頭痛)が治る?辛いこめかみの片頭痛のセルフ緩和法
右側こめかみあたりでずっとズキズキと痛む片頭痛があると仕事や家事に集中できなくて大変です。片頭痛は慢性的な場合は少ないものの痛みがひどいのが特徴です。
できるだけ早く右側こめかみ当たりの片頭痛を緩和する方法を見ていきます。
●まずはほかの片頭痛と同じように対処を
右側こめかみの片頭痛も、ほかの片頭痛と基本的な仕組みは同じですので、片頭痛に効く対処は、当然右側こめかみの片頭痛に対しても有用です。片頭痛の対処として一般的な光、音の刺激を避けて安静にする対処を右側こめかみの片頭痛の時にも行いましょう。
また、水分があまりにも不足しすぎないように注意も必要です。常温の水をコップに入れてこまめに摂取してください。
●腕をひねって片頭痛を直す
右側もしくは左側こめかみあたりの片頭痛は腕をひねることでも治せます。
まずは頭を右側もしくは左側に倒してみて、倒しにくい方を探してください。
次に片頭痛の起きている右側の腕を少し上げます。このとき、手のひらは上に向けてください。そしてその状態で手首をひねって倒しにくい方向に首を傾けます。
このとき、首が楽に倒れる腕の方向があるので探してみてください。少しずつ腕を動かすと首が楽に倒れる方向を探しやすいです。
また、方向がわかったら時間をかけてグーッと腕をひねると、こめかみの片頭痛は治ります。これは整体の一種です。
右側こめかに片頭痛が起きた場合は、普通の片頭痛と同じようにまずは光や音の刺激を少なくします。その状態で今度は腕をひねって片頭痛を緩和するのがおすすめです。
左側、しびれを伴う頭痛には要注意!
頭痛持ちの方は、頭に出る症状以外にも様々な症状に悩まされている場合が多いようです。例えば腹痛、下痢、だるさなどが頭痛と併発することも頻繁にあります。
そんな中でしびれを伴う頭痛の場合を見ていきます。
●しびれを伴う片麻痺片頭痛
片頭痛はズキズキと痛みがある、左だけ、右だけといったように片側にのみ痛みが出ることが多い頭痛です。慢性的な頭痛ではなく周期的な頭痛で、ストレスから解放されると片頭痛が出るという方もいます。
そんな片頭痛の一種に片麻痺性片頭痛と呼ばれる病気があります。これは左右どちらかの手足にしびれが見られるのが特徴で、症例は少ないです。
●脳梗塞、脳内出血
頭痛と合わせてしびれが出ている場合には脳梗塞や脳内出血の可能性も否定できません。
脳動脈瘤が出来ている場合は、片頭痛とは違った形で頭の左側もしくは右側の首から後頭部が痛むことがあり、その動脈瘤の圧迫・破裂などによって脳梗塞や脳内出血が起きることもあります。
脳梗塞や脳内出血の場合は死に至る可能性もありますし、後遺症が残る可能性も低くはありません。
●片麻痺片頭痛と脳梗塞・脳内出血の違いは?
しびれがあり、頭の左側だけが痛いときには片麻痺片頭痛なのか脳梗塞なのかはすぐに判断できません。病院に行って検査を受けることが正確な判断の方法となりますが、参考までに症状の違いを挙げておきます。
片麻痺片頭痛も脳梗塞・脳内出血でも頭の片側だけが痛みますが、片麻痺片頭痛の場合はズキズキと、脳梗塞や脳内出血の場合は脈打たない痛みです。
また、片麻痺片頭痛のしびれは手足など末端に出ますが、脳梗塞や脳内出血のしびれは左なら左、右なら右の半身全体に出ます。
左側もしくは右側の頭痛、それに伴うしびれがある場合は片麻痺片頭痛や脳梗塞などの恐れがあります。この2つの病気では痛みの種類やしびれの種類がやや異なりますが、正確な判断は病院で検査を行わないとわかりません。
片頭痛で痛みが移動することがある?
片頭痛は、ズキンズキンと脈打つように痛むタイプの頭痛です。片頭痛は慢性的になるというよりも、周期的に痛む人が多い頭痛です。片頭痛の場合は、頭の片側だけが痛む場合が多いのも特徴のひとつです。
●片頭痛で痛みが移動することはある?
この間片頭痛が起きたときには左側が痛かったのに今回片頭痛が起きた時には右側が痛い、ということはあり得る話です。どこが脈打つのかはその時によって異なる場合が多いとも言われています。ただし、この痛みの移動は1回の片頭痛に対してです。片頭痛は月に1-2回程度起きる場合が多いです。
例えば同じ月の1日と20日に片頭痛が起きたとします。1日の片頭痛では左側が痛く、20日の片頭痛で右側が痛いというのは確かにあります。その一方で、1日の片頭痛で数時間持続している1度の頭痛の中で、左へ右へと痛みが次々移動することはそれほど多くはありません。
●片頭痛の痛みが出る方向は予測不可能
片頭痛の痛みが右と左のどちらに出るかというのは予測不可能です。片側に痛みが出るのは左右のバランスによるものなどの説がありますがそれも絶対ではありません。
ずっと右側に頭痛が出ていた人がある日突然左側に片頭痛が出ることもあるので、頭痛が起きる方向を予測するのではなく起きた頭痛に対処するのが的確です。
片頭痛は、一度の頭痛の中で左へ右へと頭痛の痛みが移動することはあまりありませんが、周期的な頭痛の流れの中で、痛みが移動することはよくあります。痛みの方向は予測できないので、痛んでから適切な対処をしましょう。
片側頭痛の背後に隠れているかも?解離性動脈瘤とは
頭痛持ちの人は、どちらかと言えば何か頭の異常があっても気づきにくいようです。いつもの頭痛だろうと思って、そのまま放っておいてしまうという方も少なからずいます。
片側頭痛の背後に隠れている病気の中でも気づきにくい解離性動脈瘤について説明します。
●解離性動脈瘤とは
解離性動脈瘤は、50歳以下の男性の脳梗塞の原因ではかなりメジャーです。解離性動脈瘤は頭蓋内の脳底動脈瘤のうち、3割程度を占めています。
解離性動脈瘤も動脈瘤の仲間ですので、動脈がこぶ状になっているのが特徴で、出血したり脳梗塞を起こすこともあります。特に解離性動脈瘤からくも膜下出血を起こした場合には死亡率が高くなり、若くしての突然死もあり得るので注意が必要です。
●片側頭痛と解離性動脈瘤
片側頭痛は解離性動脈瘤の代表的な症状です。中でも片側のうなじから頭の後ろの方にかけて痛みがある場合は注意が必要です。
首からずっとつながってくるような痛みが、解離性動脈瘤による片側頭痛の特徴です。
●こんな片側頭痛には注意が必要
解離性動脈瘤も含めて脳内の異常は頭の痛みとして出てくる場合が多いです。片側頭痛の中でも注意したいのは、症状がひどい場合、痛みの範囲が広い場合などです。
解離性動脈瘤に関しては首の後ろあたりまで広い範囲が痛みますし、脳出血の場合は突然鈍器で殴られたような痛みがあります。このような痛みを感じたら早急に病院に行かないと命が危ないです。
片側頭痛で首から頭の後ろにかけて痛い場合には、くも膜下出血や脳梗塞の原因ともなっている解離性動脈瘤が出来ている可能性があります。
痛みがひどい場合、痛みの範囲が広い場合は速やかに病院で検査を受けてください。
(Photo by:http://www.ashinari.com/)
著者: カラダノート編集部