妊娠・出産
出産時の入院生活ではどんなことをする?初マタなら知っておきたい基本知識
初めての出産となると、入院中どんな生活をするのかなど気になる方は多いのではないでしょうか?そこで今回は、入院中はどんなことをするのかを具体的にご紹介。初マタの方はぜひご一読下さい!
産後の入院期間は出産経験と分娩方法で異なる
産後の入院期間は、だいたい1週間前後、というイメージを持っていらっしゃる方も多いかもしれません。産院の方針によって多少前後しますが、入院期間は出産経験と分娩方法で変わってくるのです。
初産で経膣分娩
経膣分娩で初産の場合は、身体の回復に問題なければ、通常5日~7日間程度の入院で退院できます。
経産婦で経膣分娩
2人目、3人目、など経産婦が経膣分娩で出産する場合は、初産の時よりも早く退院できることが多くなります。
帝王切開
初産婦、経産婦問わず、帝王切開の場合は、開腹手術をしていますので、経膣分娩よりも入院は長くなります。手術の前日から入院し、だいたい10日ほどで退院になるでしょう。
どのケースも、産後の回復がよくない場合や何らかのトラブルが起きた場合は、入院期間が延びることがあります。
入院生活ですること1.母体のためのケア
数日の入院生活は、まずは妊婦から母となった母体の回復のためのケアが行われます。どのような検診や回診なのでしょうか。
1.子宮の戻りチェック
出産直前には、通常の子宮の容積より2000倍から2500倍にもなると言われている子宮。出産を終えると、元の大きさに戻ろうとします。その戻りが順調かどうか検診を行います。また戻る際に「後陣痛」と言って、陣痛のような痛みが伴うことも。この痛みについても、必要であれば痛み止めなどの処方がされることがあります。
2.悪露のチェック
悪露とは、産後にはがれ落ちた子宮内膜や、出産でついた子宮内の傷跡からの分泌物のことをいいます。この悪露の出る量や色などと検診します。
3.乳汁の分泌チェック
母乳育児を目指している人は産後、母乳が作られているかのチェックも行われます。
4.産褥体操の指導
産褥体操には、妊娠・出産でゆるんでしまった筋肉や骨盤を引き締め、産後の回復を早める効果があります。そのため、入院痛に指導してくれる場合も。
他にも排尿や排便、痔、会陰切開のキズなど産後の膣周辺の状況や、帝王切開のキズの様子を見たりと、さまざまな検診があります。また入院中に動きすぎると、身体の回復を遅らせることになりかねません。お医者さんや看護師さん、助産師さんの指示を守って、まずは自分がしっかり休養することを、心がけましょう。
入院生活ですること2.赤ちゃんのお世話
入院中にすることは、母体の回復だけではなく、生まれてきた赤ちゃんのお世話の方法も学びます。どのような指導があるのでしょうか。
1.おむつ替え指導
おむつを替えるタイミングや替え方などを教わります。入院中は頻繁に替えることになりますので、退院までには慣れることが多いです。
2.沐浴指導
準備のしかた、沐浴のさせ方、お肌やへその緒のお手入れ方法などについて指導を受けます。最初は恐るおそるで、慣れるのに時間がかかるかもしれません。しかし、お湯につかった時の本当に気持ちよさそうな表情は、とても愛らしく、気持ちが和みます。
3.授乳指導
授乳の仕方、げっぷのさせ方、搾乳の仕方などを学びます。退院後の母乳育児がうまくいくよう、困ったことや分からないことはどんどん聞いておきましょう。
4.調乳指導
いざという時に、ミルクを飲ませる必要が出た場合の調乳の仕方を教わります。
このようなことを行いながら入院生活を送るのですが、部屋が個室か大部屋かによって、入院中の過ごし方が異なる点もあります。
入院する部屋によっては他のママとの交流も
入院する部屋が個室の場合、自分と赤ちゃんのペースでゆっくり気兼ねなく過ごせます。大部屋の場合だと、赤ちゃんが夜よく泣くタイプであった場合、お互い様ではあるのですが、気をつかってしまい、部屋の外をあやしながらさまようことにもなりかねません。
しかし大部屋だと、同じ月齢となる赤ちゃんのママと交流を持つことも可能です。退院後もママ友として、悩み相談や情報交換する仲になることあるかもしれませんね。
出産後の入院生活は母体回復と育児指導の大事な期間
出産後の入院生活は母体のケアを行ったり、これから始まる育児への指導があったりと、自分にとっても、赤ちゃんにとっても、とても大切な期間です。ぜひゆっくり過ごし、入院中に育児に関する悩みなどがあれば病院に相談してみましょう。
【参考】体験談:産後の入院中にあると便利なもの
投稿者:Noopys59さん
無事に初めての出産を終え、その後病室で5日間の入院生活を送りました。そんな中であると便利なものを紹介します!
ボールペン&クリアファイル 入院中は思ったりより書かなければいけない書類があります。また貰った書類の管理に困るのでクリアファイルがあると便利です。
カメラまたはビデオカメラ 一生の記録になるのであるといいと思います。何よりも、退院後2週間もするとブクブクと太って赤ちゃんらしくなるので入院中の姿は入院中にしか残せません(笑)出生0日のふやけた顔の赤ちゃんも可愛いです!
ハンドクリーム&リップクリーム 病室は冬だったこともあり乾燥するので保湿が必須。特に慣れない赤ちゃんのお世話で何度も手洗いをするので手荒れを防ぐためにもハンドクリームがあるといいと思います。
着圧ソックス 私は出産後脚がパンパンに浮腫みました。着圧ソックスがあるとほどよく引き締められるので脚が楽になり便利です!
お菓子 母子同室だったので夜中にも授乳で起きてお腹が空きました。 病院では夜ご飯から翌日の朝食までかなり時間があいているので、簡単につまめるお菓子があると小腹にいいし気分転換になります。
携帯充電器 これは当たり前かもしれませんが、私は持っていくのを忘れて母に面会のときに持って来てもらいました。病院へ入院するとき陣痛の痛さで焦って充電器を家に置いたまま来てしまったのです(笑)出産報告などで電池を使うと思うので忘れずバックに入れましょう。
(Photo by:http://www.photo-ac.com/)
著者: カラダノート編集部